韓経:【コラム】企業は恐怖と絶望に震えている=韓国(2)

  • 2016年11月3日

大統領中心制の国の「植物大統領」だ。支持率1けたの大統領が残りの任期1年4カ月間にできることがあるのだろうか。大統領は挙国内閣を拒否して責任首相として金秉準(キム・ビョンジュン)氏を新首相に指名した。野党は大統領がまだ状況の深刻さを把握していないとし、激しく反発している。野党はもう大統領の下野と弾劾を公然と話している。何をどうしようと、政局の混乱はどうにもならないということだ。

保守政権の沈没で主導権を握った野党が機会を逃すはずはない。この勢いを改憲と来年の大統領選挙につなげるためにも名分ばかりを前に出すゲームを楽しむだろう。ポピュリズムは極めて良い土壌を迎えた。与党も同じだ。内紛が深刻になって党分裂危機を迎えればどんなことが起こるだろうか。みんな政治をする人だ。

政治の不確実性はすでにすべての改革プログラムを原点に戻している。この政府の国政課題といっていた公共・労働・金融・教育の4大改革と経済活性化立法は事実上なくなったと見なければいけないようだ。今国会での通過が期待されていた労働改革法と規制関連法、サービス産業発展基本法など主な法案は漂流が避けられない。

法人税論争の結論は引き上げで出てくるはずで、造船・海運・鉄鋼・化学など主要産業に対する先制構造改革も期待できなくなった。企業がわずかな希望をかけた懸案だ。

経済はすでにめちゃくちゃだ。成長率はマイナスに向かっている。内需景気はすでに崖を目の前にしている。輸出景気も同じだ。好調だったサムスンと現代自動車までが人員と給与を削減する非常経営体制に入った。

政治家は大統領選挙に向かい、官僚はすべての仕事を止めた。すべてのことが「崔順実ブラックホール」に吸い込まれている局面だ。企業は誰に期待をかけなければいけないのか。すべてが恐怖と絶望に震えている。誰もが気を引き締めなければいけないだろう。

キム・ジョンホ首席論説委員