韓経:「韓国の為替介入を問題視する米国、アベノミクスは容認…韓国の外交失敗が理由」(2)

  • 2016年10月24日

--THAAD配備は外交的、対内的に依然として論争が続いている。

「これも戦略不在から発生した問題だと考える。THAAD配備問題は静かに処理する軍事機密事項だ。しかし『交渉不可能な非公開軍事・安保問題』を『交渉可能な公開的外交イシュー』と誤って定義したところで混乱が生じた。最初から安保問題の観点で、北の核が存在し、韓国が米国の核の傘の保護を受けていて、戦時作戦権が米国にあるという論理を、中国に着実に説明しなければならなかった」

--そうなった理由は何か。

「安保問題であるにもかかわらず国防部が外交部に対して過度に言いなりになる傾向が強いためであるようだ。今後、軍事問題は国防部の声をさらに反映する方向で外交安保当局内の役割分担がなければいけない」

--今後、対米、対中関係をどう設定するかも関心事だ。経済は中国、安保は米国に依存しようという「経中安米」戦略を選択するべきだという声もある。

「経中安米は我々の立場で勝手に考えることだ。両国から非難される結果を招くだろう。中国との関係が以前のようでなく国内経済にやや困難が生じても、韓米同盟に優先順位を置くのは正しいと思われる。軍事的に優位にある中国と日本、ロシアに囲まれた韓国の生存のための必須要素は米国との軍事同盟だ。安保を経済より優先視するしかない」

◆『ワシントンでは韓国が見えない』

19日に出版された『ワシントンでは韓国が見えない』は韓国の外交の「素顔」を扱っている。正統経済官僚出身で「実利が重要」という観点でアプローチしている。著者が冒頭で「目に障る表現や不都合な事実に関する言及があれば深くお詫びする」とあらかじめ断っておくほど現場で経験した失敗事例を赤裸々に表している。

副題は「21世紀の新しい国家大戦略」であり、新しい国家戦略樹立の必要性を力説している。著者は外交・安保・産業・経済・為替など多方面にわたり戦略的な代案を繰り返し提示し、政策当局者にも参考となる。

この本は高句麗と旧韓末の朝鮮のほか、ローマに滅亡させられたカルタゴ、ナポレオン1世のフランス帝国など国際情勢に背を向けて没落の道を歩んだ東西古今の歴史も興味深く伝える。旧韓末の朝鮮王朝の滅亡も国家戦略不在のためとみている。もし朝鮮が1871年の辛未洋擾や1885年の巨文島(コムンド)事件が発生した当時、世界覇権を握っていた米国や英国といかなる形であれつながっていて、これらの国を通じて日本を牽制する国家戦略の樹立に成功していれば、独立国家として存続していたという歴史的仮定もしている。著者は「今でも緻密な国家生存戦略樹立に失敗すれば、19世紀末の朝鮮の恥ずかしい歴史を繰り返すことになるかもしれない」と述べた。