韓経:「台所韓流」ロックアンドロック、中国で笑顔を取り戻す

  • 2016年10月18日

密閉容器メーカーのロックアンドロックは2000年代、「台所用品韓流」を牽引し、代表的な中国受恵株に挙げられた。ティーバッグを一緒に入れることができるロックアンドロックの水筒が、茶が好きな中国人の必需品になるほどだった。しかし2014年に実績が悪化し、株価は半分に落ちた。無理な事業拡張が裏目に出た。2年間の試練を経たロックアンドロックは昨年10-12月期から実績ターンアラウンドに成功した。中国内の流通チャンネル整備で効率性を高め、ベトナムに事業領域を拡張し、成長性も認められている。

◆流通網整備で効率化

ロックアンドロックは17日、前営業日比0.39%上昇した1万2900ウォンで取引を終えた。最近まで停滞していたが、この1カ月間で11.21%上昇した。5月には1万5000ウォン台まで上がったりもした。

過去5年間を眺めると、現在の株価はピークの半分にもならない。2011年末に4万ウォンに迫っていたロックアンドロックの株価は3年後、1万ウォン台序盤に落ちた。売上高の半分を占める中国で内需景気沈滞の衝撃を受けたからだ。2013年に習近平政権が発足して進めた反腐敗政策も影響を及ぼした。ロックアンドロックのユン・ビョンドンIR(企業説明)チーム長は「反腐敗政策施行による消費不振で中国の売上高の30%に達していた企業贈り物用特販が大幅に減った」と話した。

ロックアンドロックは中国法人の流通チャンネルを大々的に整備した。不必要な事業場も整理した。この過程で規模は縮小したが、経営は改善された。IBK投資証券のアン・ジヨン研究員は「現地に合う製品構成などを通じて利益構造を効率化した」とし「純現金規模が増え、配当を増やすと期待される」と述べた。

今年上半期のロックアンドロックの売上高は前年同期比6.3%増えた。利益の増加幅はさらに大きい。営業利益は77.3%増、当期純利益は151.9%増となった。今年全体の営業利益は538億ウォン(約50億円)と、前年(353億ウォン)比で52.41%増えると予想される。2014年に6.5%まで落ちた営業利益率は今年12.6%に上がると予想される。9月以降に証券会社が提示したロックアンドロックの目標株価は1万6000-2万ウォンだ。

◆「ブロックディールは再推進しない」

ベトナム市場はロックアンドロックの新しい「成長軸」だ。2009年に密閉容器工場をベトナムに設立し、2012年までに耐熱ガラス工場とクックウェア工場も完工した。ベトナムを生産基地として活用し、米国や欧州など約70カ国に輸出している。ベトナムでも約40カ所にのぼる直営店のほか、現地のディスカウントストアなどオフライン販売所を拡大している。信栄証券のキム・ソンヨン研究員は「ロックアンドロックはベトナム市場に進出した2009年以降、ベトナムで年平均30%以上の売上増加率が続いている」と述べた。

大株主の持ち株売却に関する市場の懸念についても会社側は一線を画した。7月にロックアンドロックのキム・ジュンイル会長が持ち株5-9%に対してブロックディール(時間外大量売買)を推進するという噂が広まると、株価は大きく揺れた。キム会長はロックアンドロック株52.79%を保有する大株主。当時、需要の予測に失敗し、ブロックディール計画は撤回した。ユン・ビョンドンIRチーム長は「株式担保貸出などに対する負担もなく、ブロックディールを再推進する可能性もない」と述べた。