韓経:閉店続く日本・米国・中国のデパート…なぜ韓国は好調か

  • 2016年10月17日

「米メイシーズが店舗閉鎖計画を発表、三越が一部地域から撤収を決定、中国デパートが実績悪化」。

海外デパート業界のニュースだ。ライバルに劣勢となり、店舗を次々と閉鎖しているという内容だ。しかし韓国のデパートは違う。不況の中でも成長を繰り返している。新世界と現代百貨店の7-9月期の売上高は2けた増となった。新規出店が少なかったロッテ百貨店も小幅ながら成長した。迅速な体験型売り場への変身やアウレットなどを通じた事業多角化、危機に強い構造などがその秘訣に挙げられる。

◆戻ってきた男性顧客

現代百貨店板橋(パンギョ)店6階では、父と子どもが一緒にドローンやバーチャルリアリティ(VR)機器を体験したり展示されたキャラクターを観覧する姿がよく見られる。この1-2年間に増えている「体験型デパート」の姿だ。先月オープンしたスターフィールド河南(ハナム)に入った新世界百貨店河南店も、体験型ショッピングモール効果で訪問客が多い。

低成長とオンラインショップの拡大で韓国のデパートも一時は危機を迎えた。このため変身を急いだ。デパートが出した答えは体験型ショッピング。これは顧客を呼び戻した。現代百貨店は今年1-9月、デパート休眠顧客(6カ月以上購買がない顧客)のうち約5万5000人がデパートに戻った。前年同期の休眠顧客転換率より15%高い。現代百貨店の関係者は「体験を前面に出した板橋店と松島(ソンド)プレミアムアウトレットがオープンし、消費者がデパートにまた関心を見せ始めた」と分析した。体験型デパートが拡大し、男性顧客も増えている。今年1-9月の新世界百貨店の売上高全体のうち男性の比率は33.1%を占めた。3年前に比べ2ポイントほど高まった。

その結果は実績の改善として表れている。新世界百貨店の7-9月期の売上高は前年同期比17.4%増えた。現代百貨店も同じ期間13.4%の成長率となった。グループ全体が実績不振となったロッテもデパートは7.2%成長した。

◆閉店続く日本・米国・中国

海外のデパートは次々と閉店している。米国のデパートチェーン「メイシーズ」は来年末までに100店舗を閉鎖することにした。オフライン売り場の効率性が落ちたという判断に基づく。メイシーズのライバルのコールズも4-6月期に18店舗を閉鎖した。サックス・フィフス・アベニューは34店舗を閉店し、割引店事業をするという計画を出したりもした。

日本も似ている。日本最大デパートの三越伊勢丹ホールディングスは千葉市の三越千葉店と東京郊外の三越多摩センター店を来年3月に閉店する。そごう・西武も2月に西武春日部店(埼玉)を閉鎖する。先月は西武旭川店(北海道)とそごう柏店(千葉)を閉店した。中国では複合ショッピングモールの影響で香港系のパークソン百貨店とNOVO百貨店が約20店を閉鎖した。

◆「アウレットと競争でなくシナジー」

韓国のデパートが海外のデパートと異なる点は、流通グループを形成している強みのためという分析もある。韓国はアウレットと複合ショッピングモール、オンラインショッピング事業をデパート中心の流通グループが直接している。業界の関係者は「海外ではデパートが低価格商品を前に出したアウレットやオンラインモールに劣勢になる場合が多いが、韓国では流通グループがすべての流通事業をするためライバルの成長を防ぐことができる」と話した。

運営方式も強みになっている。日本や米国は物品を直接購買して販売する比率が高い。このためこうした商品が売れなければ直ちに損失が出る。しかし韓国のデパートはブランドから手数料を受けるため売上高がやや減少する程度だ。