韓経:釜山港「世界2大コンテナ積み替えハブ」に育てる

  • 2016年9月30日

韓国政府が2020年までに釜山(プサン)港をシンガポールに続く「世界2位のコンテナ積み替えハブ」にするため超大型船舶の入出港施設を大幅に拡充する。クルーズ専用埠頭は現在よりも4倍以上増やすことにした。拡張現実(AR)・ロボット・モノのインターネット(IoT)技術などが適用されたスマート港湾モデル事業も推進する。海洋水産部はこうした内容を盛り込んだ「第3次全国港湾基本計画修正案(2016~2020)」を29日に確定・告示した。

◆船舶大型化の傾向を反映

港湾基本計画は港湾法により海水部長官が樹立する港湾関連の最上位の国家計画で、1992年から10年ごとに立てている。第3次計画(2011~2020)は2011年につくられた。

海水部は2014年から第3次計画の修正作業を始めた。急変する海運・港湾の環境や物流量などを新たに反映する必要があるからだ。グローバル海運市場の大型化傾向が明らかだ。昨年19隻に過ぎなかった1万8000TEU(1TEU=6メートルのコンテナ1個)級以上の超大型コンテナ船は2020年には100隻余りに迫ると予想されている。2020年に28万人程度だと思われていた外国人クルーズ観光客も352万人に達すると展望されながら埠頭拡充が急務となった。

◆港湾別「オーダーメード型」育成計画

今回の修正計画は、港湾運営の高度化と先端の港湾構築に焦点を合わせた。国内最大の貿易港である釜山港を2020年までに「世界2大コンテナ積み替えハブ」にすることを目指す。2025年までに新港2~3段階事業で埠頭をこれまでの21桟橋から37桟橋に増やす。大型船舶の円滑な入出港のために十分な水深を確保し航路も浚渫する計画だ。2万TEU以上の超大型船舶も一日で荷役が可能な「高生産性」荷役サービスの提供が目標だ。

光陽(クァンヤン)港は麗水(ヨス)石油化学団地・光陽製鉄所と隣接した利点を生かして「国内最大の産業クラスター港湾」として育成する。コンテナ埠頭4桟橋は自動車埠頭に切り替え、国籍船だけに許されていた自動車沿岸運送の外国籍船開放も推進する。

2017年6桟橋の新港がオープンする仁川(インチョン)港は713万平方メートル規模の港湾背後団地の供給などを通して「首都圏の総合物流の関門」として開発する。蔚山(ウルサン)港は原油ハブ事業を支障なく推進し「北東アジア液体物流中心港湾」にする計画だ。

◆クルーズ・マリーナ施設を拡充

港湾背後団地の活性化、浚渫土の埋立地と老朽化した港湾の再開発なども推進する。ソウル汝矣島(ヨイド)の面積の9倍以上になる2679万平方メートル規模の港湾背後団地に民間分譲方式を導入して製造企業の入居要件も緩和する。

クルーズやマリーナなど海洋観光インフラも大幅に増やす。海水部は現在3港、4桟橋に過ぎないクルーズ専用埠頭を2020年までに仁川・西帰浦(ソギポ)・束草(ソクチョ)・浦項(ポハン)・木浦(モクポ)などに新設して9港、16桟橋に増やす計画だ。拠点型マリーナ港湾6カ所を新たにつくり沿岸旅客埠頭施設なども改善することにした。

釜山港新港をスマートモデル港湾として構築するための事業も予定されている。コンテナ荷役作業にロボットなどの無人自動化技術を組み合わせIoTやARなどを適用してグローバル船会社を誘致するという計画だ。このため政府は2020年までに国庫7兆4000億ウォンや民間資本7兆3000億ウォンなど計14兆7000億ウォンを投じることにした。

パク・スンギ海水部港湾局長は「輸出入の99.7%が港湾を通じて処理されるだけに港湾競争力はまさに輸出企業の競争力」としながら「海運・港湾環境の変化を適切に反映してグローバル競争力を高める」と話した。