「世界1位奪われる」…声そろえる韓国の造船CEOたち

  • 2015年5月26日

韓国の造船業界の最高経営責任者(CEO)たちが「これからは以前のような高度成長期の再来は難しい」として「今後は質的成長に集中しなければならない」と声をそろえた。23日、全羅南道霊岩(チョンラナムド・ヨンアム)の現代三湖(ヒョンデサムホ)重工業本社で開かれた造船業界CEO懇談会の席上からだ。大韓造船海洋プラント協会所属の造船企業のCEOたちは年に2回集まって造船業界のイシューについて意見交換をしている。今回の会合は、大宇(デウ)造船海洋とSTX造船海洋など造船会社CEOの連続交代後に初めて開かれた。権五甲(クォン・オガプ)現代重工業社長と朴大永(パク・デヨン)サムスン重工業社長、イ・ビョンモSTX造船海洋社長、河ギョン振(ハ・ギョンジン)現代三湖重工業社長ら10人余りが参加した。鄭聖立(チョン・ソンリプ)大宇造船海洋社長は株主総会および理事会で正式な代表理事任命前との理由で参加しなかった。

◆「世界1位維持、容易ではない」

CEOたちはこの席で、韓国造船業界が「世界1位」の地位を維持するのが容易ではないという危機意識を共有したという。会合に参加したある造船企業CEOは「今までの集まりは主に互いの安否を尋ね親睦を図る形で行われたが、今回はいつになく雰囲気が重くて真剣だった」として「造船産業の未来が心配になるという意見が出ながら対話時間も普段より長くなった」と伝えた。

造船企業のCEOたちが声を合わせて不透明な未来について憂慮したのは、10年近く造船業界の不況が続きながら市場状況が急激に悪くなったためだ。ソンドン造船海洋など中小の造船企業の一部は資金難に陥っている。現代重工業、サムスン重工業、大宇造船海洋など「ビッグ3」のうち2社が1-3月期に赤字を記録した。今年1~4月の世界船舶発注量は820万CGT(価値換算トン数)で、昨年同期に比べて58.2%減少した。

中国や日本など競争国の追撃も侮れない。中国は政府の支援を基に受注量を増やしている。2012年から昨年までの3年で韓国を抜いて受注1位を維持した。韓国に「造船1位」のタイトルを譲った日本は、政府の支援と円安を背に復活を夢見ている。今年1月には受注量1位も記録した。

造船業界の関係者は「いまだに韓国造船企業が技術力などの面で優位に立っているが、いつまで維持できるか分からない」として「造船企業のCEOたちはこのような状況が続くならば世界1位の維持は難しいという危機意識を共有した」と説明した。

ある造船企業CEOは会合の中で「好況期が再来しても以前のような高度成長を期待してはいけない」として「技術開発をはじめとする質的成長を実現しなければ韓国造船産業の未来は暗い」と指摘した。

◆「政府の政策的支援も切実」

政府が政策的支援を強化すべきだという意見も提示された。ある中小の造船企業CEOは「造船産業が国家経済に占める比重を考慮して政府がもう少し気を遣ってくれたらと思う」として「中小の造船企業が資金難で倒れれば、韓国造船産業の基盤が揺らぐ恐れもある」と憂慮した。

造船海洋プラント協会の会長職を務める朴社長は、CEOの要求について「加盟企業のジレンマに耳を傾けて、こうした内容を政府に伝える」と答えた。権社長は「造船企業が声をそろえて政府に支援を要請しなければならない時だと思う」と強調した。