韓経:クルーズ船観光の誘致に力入れる日本、ようやく本腰入れ始めた韓国(1)

  • 2016年9月16日

京都市から北に90キロ離れた舞鶴港。埠頭で幼稚園児がクルーズ船観光客を迎えている。

9日、京都市から北に90キロに位置する舞鶴港。韓半島(朝鮮半島)と東海(トンヘ、日本名・日本海)を挟んで向き合うこの小さな軍港に乗客約3000人を乗せた7万5000トン級のクルーズ船「コスタビクトリア」が入った。埠頭では約20人の幼稚園児が「ようこそ舞鶴へ」と書かれたカードを持って客を迎えた。港近くの海鮮市場「とれとれセンター」はクルーズ船から降りた各国観光客で込み合った。

クルーズ船観光人口が毎年増え、韓国・日本・中国などアジア各国のクルーズ産業競争が激しくなっている。一度に数千人の乗客を乗せたクルーズ船が港と関連産業に及ぼす経済的効果が大きいからだ。韓国も単純な寄港地誘致から抜け出し、母港出港を増やすなど底辺を拡大するべきだという指摘が出ている。

◆クルーズ要地に浮上した舞鶴

もともと舞鶴市は海上自衛隊の艦船と少数の貨物船だけが出入りする人口8万人の静かな港だった。ここにクルーズ船が入り始めたのは2012年から。その後、舞鶴は10万トン級以上のクルーズ船が来る東海クルーズ船観光の要地に変わった。昨年クルーズ船8隻、観光客8000人が訪問したのに続き、今年は今月まで約2万人がクルーズ船10隻に乗ってここに降りた。

舞鶴がクルーズ船観光のメッカに浮上したのは日本政府と地方自治体の努力があったからだ。日本政府はクルーズ船入国審査・上陸許可など規制を緩和し、港湾使用料引き下げ、各種税制優遇などクルーズ船誘致に力を注いだ。昨年は舞鶴埠頭拡充に約21億円を投資し、13万トン以上の大型クルーズ船の接岸が可能になった。

京都府クルーズ担当チーム長は「港を通じて京都に容易にアクセスできるという点を浮き彫りにしようと『海の京都』をスローガンに各種展示会などで積極的に広報した」と説明した。日本にはこのようにクルーズ船が出入りする大小の港だけ30カ所を超える。

国連世界観光機関はクルーズ船について「短時間にさまざまな経験ができる21世紀最高の観光商品」と評価した。クルーズ船は海運・観光・ホテル業などが結びつき、経済的付加価値が高い産業に挙げられる。雇用創出と地域経済への波及効果も非常に大きい。海洋水産部の調査によると、昨年韓国を寄港地として訪問したクルーズ船観光客1人あたりの平均消費支出は113万ウォン(約10万円)だった。韓国を母港とする観光客の支出は運賃を加えて200万ウォンを超えた。

クルーズ船が脚光を浴びると、韓国政府は昨年「クルーズ産業の育成及び支援に関する法律」を制定し、今年3月に「第1次クルーズ産業育成基本計画」を出すなど産業基盤作りに本格的に取り組んでいる。韓流ブームなどで韓国を訪問する中国人クルーズ船観光客が毎年増え、2014年には寄港地観光客が100万人を初めて超えた。昨年はMERS(中東呼吸器症候群)の影響で87万人に終わったが、今年は7月基準で123万人と、前年同期比129%増となった。海洋水産部の関係者は「今月中に今年の目標値の150万人を無難に超えるだろう」と話した。