韓経:サムスン電子、意思決定がさらに速く…下半期に17兆ウォン以上の超大型投資

  • 2016年9月14日

李在鎔(イ・ジェヨン)副会長が取締役のサムスン電子が攻撃的な投資をする。今年下半期に半期基準では最大規模の17兆ウォン(約1兆5500億円)以上を投資する計画だ。来年もこうした基調を続けるという。3次元(3D)NAND型フラッシュメモリー、OLED(有機発光ダイオード)ディスプレーパネルなど需要が急増している先端部品で競合他社との差を確実につけるためだ。これら部品はそれ自体が主力品目となる。別の主力製品のスマートフォンやテレビに供給し、競争力を高めることができる要素だ。

サムスン電子の取締役会は12日、「変化が激しい情報技術(IT)の事業環境のもと、未来の成長のための果敢かつ迅速な投資、核心競争力強化のための事業再編、企業文化の革新などが持続しなければいけない状況で、李副会長の取締役選任と公式的な経営参加をこれ以上先延ばしできないという意見をまとめた」とし、李副会長の取締役推薦理由を明らかにした。

大規模な投資が必要な半導体やディスプレーは「タイミング産業」だ。先に技術を開発して量産すれば大きな利益が生じる。その代わり少しでも遅れれば赤字が避けられない。サムスン電子がメモリー半導体1位になったのは、最適な投資時期を逃さず積極的な投資をして競合他社に差をつけたからだ。超大型投資には責任を負うオーナーの決定が必須となる。李副会長は2010年以降、最高運営責任者(COO)として幅広く経験を積み、2014年からは李健熙(イ・ゴンヒ)会長の空白を埋めて実績反騰、事業再編など順調に進めてきたというのが取締役会の判断だ。

サムスン電子は今年26兆ウォン以上を設備投資に投入すると明らかにした状況だ。サムスン電子のイ・ミョンジン専務は7月、「今年の投資額は昨年(25兆5200億ウォン)より小幅増加すると予想している」とし「3次元NANDとOLEDの需要が大幅増加すると予想され、今年はここに投資を集中する」と述べた。

今年上半期の投資は前年同期(13兆1600億ウォン)より少ない8兆8000億ウォンだったが、下半期には17兆ウォン以上を投資する。投資は3次元NANDとOLEDに集中する。

サムスン電子は京畿華城(ファソン)の半導体16ラインの一部を3次元NAND用に転換中であるのに続き、17ラインの第2段階工場にも3次元NANDラインを構築している。近く装備を搬入して年末に稼働する計画だ。また、年末に建物が完工する平沢(ピョンテク)工場(第1段階で月10万枚規模)でも3次元NANDを生産することにした。来年下半期に稼働に入る。他社より1、2年ほど技術が進んでいる3次元NANDに莫大な投資をし、東芝・マイクロンなどライバル企業だけでなく、新たに市場に参入したインテルや中国XMCなども牽制する。

サムスンディスプレーは中小型OLEDパネルの増産に10兆ウォン以上を投資している。サムスン電子にOLEDパネルを供給してきた同社は今年初め、アップルと来年発売されるアイフォン用OLEDパネルを納品する契約を結んだ。その間、第5.5世代A2ラインで月15万枚(フレキシブル含む)、第6世代A3ラインで月1万5000枚規模を生産してきたが、アップルとの供給契約のため似た規模の増産が必要だった。現在、月6万-7万5000枚規模の設備を増設中だ。来年も似た規模の投資を計画している。現代証券は投資規模が来年まで15兆ウォンにのぼると見込んでいる。