韓経:【コラム】中国の「意図的無礼」の含意(1)

  • 2016年9月9日

4~5日に中国浙江省杭州で主要20カ国(G20)首脳会議が行われた。中国の境遇としては第2の経済大国に台頭した地位にふさわしく世界経済が直面した挑戦に積極的に対応するという宣言式に違いなかった。そのためか過去のどのG20首脳会議よりも多くの開発途上国の首脳を招待した。

主催国である中国は「革新的成長パターン」を重要な議題に設定したが、これについて国営新華社通信は「グローバル発展レベルで杭州首脳会議はそれぞれの側の共感・行動を凝集した『最大公約数』を発掘することによってカギとなる時期に直面したグローバル経済に方向性を明示し、より多くの活力を吹き込んだ」と中国の役割を称賛した。また「銭塘江(杭州を横切る川)の満潮に帆をあげた」として「銭塘江から出発した中国の潮流は世界の潮流と1つになって波打っている」と論評した。

ところで果たして中国の波が世界の波と1つになっているのだろうか。中国の波が世界の波に溶け込めば良いが、もしかして中国の波が世界の波をむしろ染めるのではないだろうか。今回の首脳会議に先立ち3日に開かれた主要20カ国ビジネスリーダー会議(B20)の開幕式で習近平中国国家主席は「13億人の人口を持つ大国が現代化を実現したことは人類史上、唯一無二なことだ。中国の発展は自分だけの道を歩いていかなければならないのが宿命」といった。

第2の経済大国である中国がグローバル次元で役割を増大する中で追求する「中国だけの道」とはいったい何を意味するのか。ひょっとして人権、自由、民主主義のような普遍的規範とは別の中国的価値を追求するという宣言ではないのか。このような疑問はG20首脳会議の過程で起きた事件を見ても一層強くなる。

G20首脳会議参加のために杭州に到着したバラク・オバマ米国大統領は、慣例である専用機のフロントの扉ではなく中間のドアからレッドカーペットも敷かれていないタラップを降りなければならなかった。抗議する米国側に中国側の官吏は「ここは中国の地だ」という話までしたという。ほかの首脳たちは全員が国際慣例通りにレッドカーペットが敷かれたフロントのドアのタラップから降りてきた。これは単純な失敗ではない。杭州をきれいに飾るために10兆ウォンのお金を使い首脳会議期間には市民を強制的に休暇に行かせて主宰側がこうした重大な失敗をするわけがない。侮辱を与えるための「意図的無礼」というのが世界メディアの共通した分析だ。南シナ海と韓半島(朝鮮半島)THAAD(高高度ミサイル防衛)体系配備問題で不満を露骨に表わした行動だ。