韓経:【コラム】中国の「意図的無礼」の含意(2)

  • 2016年9月9日

オバマ大統領と習主席の首脳会談直前にも会談場に何人の米国人を入れるかをめぐって米国と中国官僚の間で険悪な言い争いがあったという。日中首脳会談で大声まで行き来したという報道もあった。慣例上すべて有り得ないことだ。気に入らなければ国際慣例も無視できるのが中国だという国であることを赤裸々に見せた事件だ。

中国のテレビで中継された開幕式の場面もまた「中国的な特色」にあふれていた。開幕式場に到着した外国の首脳たちは赤いカーペットにそって出入り口まで約100メートルを1人で歩く。ドアを開ければ習近平主席がいるところまでさらに約50メートル歩かなければならない。習近平主席は客が入ってくる場面をぼんやりと眺めながら一歩も離れず待っている。客が握手をして写真を撮りながら話しかけても、多くの場合そばに通訳さえ立てなかった習近平主席は笑顔を作るだけで返事がない。撮影が終われば各国首脳は遠くに立っている中国の儀典官の手まねきでほかの場所に移動する。まるで王朝時代の中国の皇帝が属国の使節を迎えたような姿を連想させる場面だった。

中国は2千数百年前の戦略的思考と戦術的指針が史書・兵略書・小説・劇戯を通じて今日まで代を引き継いで伝えられる国だ。このような戦略文化の中で社会化された中国の指導者は自らも意識できないまま過去の王朝時代の朝貢制を現代版に生き返らせようとするかもしれないと思うのは、私だけの行き過ぎた取り越し苦労だろうか。

イ・ヨンジョ慶煕(キョンヒ)大学国際大学院政治経済学教授