韓経:「科学の研究は好奇心から出発…ノーベル賞を強要する風土なくすべき」=韓国

  • 2016年9月5日

「韓国科学が遅れをとっているとか退歩していると考えるのは見込み違い。むしろ過去20年間で最もはやく発展した、めったに見ない国だ」

「夢の素材」と呼ばれるグラフェン (graphene)専門家であるキム・フィリップ米国ハーバード大学物理学科教授(49)は韓国経済新聞とのインタビューで「最近、韓国の科学界を眺める否定的評価が多いが、これは外側から見れば間違った話」としてこのように話した。キム教授は「すべての科学先進国が少なくとも50~100年の歳月をかけて発展した」として「科学の真の発展には時間が必要だ」と話した。キム教授は先月29日、国内のインターネット放送サイト「アフリカテレビ」にサプライズ出演した。彼は「先月末、釜山(プサン)で開かれた世界真空学術大会に参加するために韓国を訪れ、高校時代の友人であるアフリカテレビのソ・スギル代表の要請で出演を決めた」と話した。2時間ほど進行されたこの日の放送では多くの質問が出た。青少年時代をはじめ研究者としての人生を尋ねる個人的な質問も多かった。キム教授は「インターネット放送の双方行疎通という形が興味深かった」として「今回の出演を機に有用な大衆との疎通方法を探す」と話した。

キム教授は韓国人で最も有力なノーベル科学賞受賞候補としてメディアの注目を浴びた。だが2010年のノーベル賞は彼とほぼ同時期にグラフェンを発見した英国の科学者2人に渡った。選定委員会のミスだったという指摘が出た。彼は今でも自身に「有力な韓国人受賞候補」という修飾がつくことについて「もう私はノーベル賞とは関係ない人間」と言い切った。それと共に「科学者は決してノーベル賞をもらうためだけに研究するわけではない」として「スポーツ選手にいつ頃オリンピックで金メダルを取るのかと尋ねることがふさわしくないように、研究者にノーベル賞を強要しなければ良いだろう」と強調した。