韓経:韓流シナジーを生み出す「漢風」が吹く

  • 2016年8月31日

THAAD(高高度ミサイル防衛体系)の韓国配備決定を受け、中国の韓流コンテンツ制裁に対する懸念が強まる中、韓国国内で生じている「漢風」が注目されている。漢風とは、韓国文化の流れを意味する韓流と似た意味で「中国文化の風」を意味する。

発源地は昨年CJE&M中華テレビを通じて韓国で放送された中国ドラマ『琅ヤ榜(ろうやぼう)』だ。このドラマは該当放送局の最高視聴率を更新し、インターネットサイトを通じた「再視聴」は1話あたり最高1万5000回の照会数となった。6月に国内で翻訳出版された原作小説『琅ヤ榜』もドラマに劣らない人気だ。出版1カ月前の予約販売だけでインターネット書店総合販売順位1位となり、第2巻、第3巻が出るたびにベスト順位を変えるほど関心を集めている。

イ・ジュンギ、IU(アイユー)の主演で29日から放送が始まったSBS(ソウル放送)月火曜ドラマ『月の恋人-歩歩驚心:麗』も中国の小説をリメークした作品だ。背景を清から高麗に変えて制作したこのドラマは、韓国ドラマ輸出歴代最高額の1話あたり40万ドルで中国に輸出された。1話あたり25万ドルで売れた『太陽の末裔』を大きく上回る。THAAD配備決定でふさがっている中国コンテンツ市場状況を勘案すると、意味のある契約という分析が出ている。このドラマは中国最大動画サイト「Youku」を通じて同時放映されている。

「漢風」は、2014年7月に訪韓した中国の習近平国家主席が韓中間の経済通商協力を強調し、「韓国の韓流と中国の漢風がともに発展するようにしよう」と述べた後、注目され始めた。最近の漢風は中国を知ろうとする消費者が中心の現象だ。

国内消費者の自発的参加で始まった漢風は、政治・社会的イシューによる冷え込みが懸念されている韓中間コンテンツ交流市場に新たな地平を開くという期待をもたらしている。ドラマ『月の恋人-歩歩驚心:麗』が良い事例だ。ドラマの放送と同時に原作小説の国内販売も増えている。韓流と漢風がシナジーを生み出すことができる均衡感を消費者中心の市場で見つけるべきという専門家らの主張に耳を傾ける時だ。