韓経:サムスン・LG、製品では「競争」、技術・部品では「協力」

  • 2016年8月25日

韓国印刷電子産業協会はサムスン電子の社長とLG電子の社長が会長と副会長を分け合っている。金奇南(キム・ギナム)サムスン電子半導体総括社長が会長、洪淳国(ホン・スングク)LG電子素材生産技術院長(社長)が副会長だ。

協会設立当時から参加した両社は7年前から協会活動を続けている。協会の関係者は「粒子をパネルの上に印刷するように負わせる印刷電子技術はまだ商用化されず、関連素材や装備を開発する中小企業には不確実性が高い」とし「2大企業の最高経営責任者(CEO)がともに積極的に牽引しているおかげで会員会社が意欲を失わず活動している」と述べた。

「伝統のライバル」のサムスンとLGは製品市場では激しく競争する。しかし生産技術や素材、部品部門では協力する分野が増えている。

◆ディスプレー装備、4年以上も共同開発

大型テレビとサイネージ(商業用ディスプレー)市場をめぐり両社が競争しているディスプレー分野が代表的な例だ。時には相手の製品を攻撃したりもするサムスン電子とLGディスプレイが2012年7月から「印刷電子超精密連続生産システム」をテーマに共同研究をしていることはあまり知られていない。

この事業は電子素子とエネルギー素子を基板の上に印刷する方式で大量生産する装備を開発するのが核心だ。技術開発が成功すれば、薄膜太陽電池とディスプレーの生産単価を大幅に低めることができると期待されている。

当初は政府の課題としてスタートしたが、政権交代などで政府の支援が約束より大きく減ったりもした。しかし両社は共同開発を中断しなかった。

LGディスプレイは主力製品OLED(有機発光ダイオード)の核心素材の供給をサムスン系列会社から受けている。2013年にサムスングループが買収し、サムスンSDI系列会社に編入されたドイツのノバレッドだ。

◆LGの部品が入ったサムスンフォンも登場か

サムスン電子は最近、自社のスマートフォンに入る部品をLGイノテックから調達することを検討している。LGイノテックが下半期に生産する予定の2メタルCOF(チップオンフィルム)だ。この部品はOLEDの曲がった部分の画面が滑らかに出るよう駆動チップとパネルを連結する役割をする。サムスンの新型スマートフォン「ギャラクシーS7エッジ」に使われる。サムスン電子は系列会社のサムスン電機関連会社ステムコを通じてこの部品を調達している。しかしギャラクシーS7エッジが予想以上の人気となり、安定した部品供給を確保するためLGイノテックとも接触したという。

LGイノテックも自社が生産する一部のカメラモジュールにサムスン電子が生産したイメージセンサーを適用している。2メタルCOFを供給することになれば、LGイノテックとサムスン電子はお互い部品を供給し合う関係となる。

電子業界の関係者は「ディスプレーやスマートフォンなどで核心部品や素材を供給できる企業は世界を合わせても多くない」とし「製品の品質を高めるという課題を抱えている状況では、供給を受けることができるなら相手の部品でも購買するのが当然だ」と話した。