【寄稿】海洋プラントを韓国の第2の造船神話に(1)

  • 2015年5月29日

世界7大貿易国であり10位圏の経済大国になった韓国は、輸出依存型経済構造のため常に輸出競争力を確保しなければいけないという緊張感の中にいる。造船・海洋プラント産業は自動車・半導体などとともに世界トップを争う韓国の代表産業の一つだ。

造船・海洋プラント産業は輸出額のほとんどそのまま貿易黒字として記録される。造船所がエンジニアリング技術の自立と資材・機材の国産化を通じて得た成果だ。造船産業は、長期エネルギー需給構造上、今後30年間は市場が拡大すると予想される海洋プラント部門を成長動力とし、不況の中でも目を引く成果を出した。しかし海洋プラントは単位プロジェクトの売上高規模が造船の数十倍にのぼり、輸出効果が大きい半面、「EPCI(設計・調達・施工・設置・試運転)バチューチェーン」で構成されるため、付加価値を高めるために納期と資材・機材決定権を行使するエンジニアリング技術の自立が要求される難しい産業でもある。

最近、海洋プラントプロジェクトで発生した大規模な損失は、シェールガスの浮上、原油価格の下落など市場の不況にも原因があるが、根本的には海洋プラントエンジニアリングの力不足と資材・機材依存による納期遅延の影響が大きい。世界最高レベルの建造技術を保有する韓国は、海洋プラント先進国のエンジニアリング技術障壁と法の規制に阻まれ、資材・機材発注分野では実績障壁と開発途上国発注国の現地化要求などが足かせとなっている。韓国造船所がその間の海洋プラント建造実績を基礎に発注企業の石油メジャーからEPCI主契約者の役割を要求されていている今が、エンジニアリング技術自立の適期といえる。

海洋プラント産業は半導体・携帯電話産業などとは違い、技術開発の効果や特許・標準化の成果も短期間に表れない。その間、政府の研究開発(R&D)政策優先順位で後回しにされてきた理由だ。しかし同じ現象も見方によって解釈が変わる。エンジニアリング分野の技術開発周期が長いということは、技術さえ確保すれば長期間にわたり戦略産業化できるという意味でもある。また、一人の天才が現れたからといって席巻できる産業ではなく、競争力を備えるためには知識・経験レベルの高い集団が必要という点で、韓国に適した産業といえる。海洋プラントは30年以上の経験を持つ人材と世界最高の「ビッグ3」造船所を保有する韓国が、長期にわたり競争力を維持できる分野という説明だ。