韓経:中国、訪韓行事キャンセル続出…観光・MICE産業が「緊張」

  • 2016年8月10日

THAAD(高高度ミサイル防衛体系)配備決定の影響で、韓国・中国間の観光・MICE(企業会議・招待旅行・コンベンション・展示会)分野の協力が揺れている。

中国が一部の訪韓行事の取りやめを相次いで通知し、中国人観光客の比率が高い国内観光・MICE業界では「チャイナリスク」が現実化するのではという懸念の声が高まっている。

中国一辺倒から抜け出し、東南アジアなどに市場を多角化しようという動きも表れ始めた。韓国MICE協会は11月に中国政府傘下のMICE委員会と共同で済州(チェジュ)で開催することにした「韓中MICEビジネスフォーラム」計画を全面的に修正し、アジア・太平洋に地域を拡大することを9日に決めた。中国国営旅行会社CITS、CTSなどの関係者で代表団を構成して派遣することにした中国MICE委員会が訪韓計画を全面的に取り消したからだ。韓国のTHAAD配備決定のため韓国との交流を中断するべきという中国政府の指示に基づくものだ。キム・ウンス韓国MICE協会長は「中国側が不参加の意思を明らかにし、対象をアジア・太平洋地域に拡大することにした」とし「日本、シンガポール、香港、タイ、インドネシア、グアムなどから関係者を招請する行事として準備する計画」と説明した。

釜山市は中国の深センと広州で中国観光客誘致のためにロードショー(11月)を準備しながら「プランB」を検討中だ。現地旅行会社から「今のような雰囲気では行事を開いても期待する効果を得にくい」という連絡を受けたからだ。チャン・テスン釜山観光公社本部長は「場所を台湾や香港など他の地域に変更することを検討している」と述べた。

中国企業と大規模な褒賞観光団の訪韓を議論中だった国内のMICE企業にも影響が出ている。先週、正式契約の締結を控えて中国企業が突然、訪問地域を東南アジアに変更すると通知してきた。会社関係者は「2、3カ月間にわたり交渉してきたのに、突然の通知に当惑している」と吐露した。

韓国MICE協会は中国廈門で来月22日に開幕する「中国企業会議・褒賞観光開発フォーラム」の主催側から招待を取り消すという公文書をメールで受けた。中国政府が韓国のTHAAD配備を理由に韓国側関係者の招待を取り消すよう指示したためだと、主催側は説明した。

韓国政府は今月、中国武漢で「韓国文化観光大展」を開く予定だったが、現地で大規模な水害被害が発生し、行事開催時期を9-10月に延期した。