ソウル市内免税店、最大激戦地に浮上した東大門

  • 2015年5月29日

中国四川省成都に住む33歳の女性スン・リシャさん。先週末、仁川(インチョン)空港から入国したスンさんは今回が3回目の韓国訪問だ。彼女は今回もソウル明洞(ミョンドン)で化粧品を、東大門(トンデムン)では服を買った。スンさんは「東大門の服は最新デザインで私の体形によく合っているから韓国に来るたびにここに立ち寄って服をたくさん買っていく」と話した。

東大門は、明洞と共に中国人観光客の必須ショッピングコースとしての地位を確立した。中国人観光客の間では「化粧品は明洞、衣類は東大門」という言葉がショッピングの公式になっている。

東大門は今年前半期、財界の最大イシューの1つであるソウル市内の免税店競争でも地位を認められた。6月1日の申請締め切りを前に出場の意向を示した14社(大企業7社、中小企業7社)の中で東大門を免税店候補地に決めたところが5社と最も多かった。SKネットワークスがケレスターを指名したのをはじめ、ロッテ免税店とチュンウォン免税店、韓国ファッション協会はロッテフィットイン、大邱(テグ)グランド観光ホテルはハローAPMを選んだ。

企業らは観光産業コンテンツおよびインフラがよくそろっている点を東大門商圏の最も大きな魅力に挙げている。東大門は「ファッションタウン観光特区」として24時間の卸・小売りショッピングが可能だ。店舗は伝統市場に約1万2500店をはじめ新興卸売商街に約7000店、複合ショッピングモールに約1万5000店など計3万5000店余りが密集している。反物から完成品、アクセサリーまでファッションに関するすべての品目を取り扱っている。

昨年3月にオープンした東大門デザインプラザ(DDP)に海外ブランド企業のイベントが集まるのも東大門の「ブランド価値」を引き上げている。オメガが新製品の発売イベントを、シャネルが新商品ファッションショーを開いたのに続き、来月にはクリスチャンディオールが大規模な展示会を開く。イベントごとにブランド業界の幹部経営陣と国内外の有名芸能人、VIP消費者らがDDPに集結して話題になっている。

地下鉄路線4本、バス路線52本、空港リムジン路線2本が通るという交通の便利さも長所に挙げられている。周辺に特1級から3級まで計8400余りのホテル客室があり、観光客のグレード別宿泊が可能だという評価を受けている。

ソウル市のイ・ギワン観光政策課長は「東大門は宝物1号の興仁之門(フンインジムン、いわゆる東大門)や伝統市場、DDPのような先端建築物などで過去と現代を共に感じられ、見どころ、グルメ、繁華街が全てそろった名所」と話した。しかし駐車場の確保など交通問題は解決すべき課題と指摘されている。

東大門を訪れる外国人観光客は日々増えている。ソウル市が最近出した「2014年外来観光客実態調査」によれば、ソウルを訪れた外国人観光客が最も多く訪問した地域(複数回答)は東大門が55.5%で明洞(55.1%)を抜いて1位だった。東大門が1位になったのはソウル市が2009年に調査を始めて以来初めてだ。昨年7月、習近平中国国家主席の訪韓時に彭麗媛夫人が東大門のロッテフィットインショッピングモールに立ち寄ってから東大門の人気は急上昇した。

東大門を免税店候補地として最初に決めたSKネットワークスのムン・ジョンフン社長は「東大門地域はファッション・文化・ショッピングが複合的に交わったアジアのブロードウェーのような観光タウンに発展していく潜在力が大きい」と話した。