韓経:日本シャープ買収の台湾フォックスコン、韓国の東洋マジックも狙う

  • 2016年8月2日

アップルiPhoneの生産企業として有名な台湾の鴻海精密工業(フォックスコン)が韓国生活家電製造・レンタル企業の東洋マジックの買収戦に参入する。4月に買収した日本シャープを買収の主体として前に出すと予想される。これを通じてシャープの企業価値を高め、韓日中3カ国をつなぐグローバル総合家電企業に浮上するという絵を描いているという分析だ。

投資銀行(IB)業界によると、フォックスコンは国内私募ファンド運用会社グレンウッドプライベートエクイティ(PE)が売りに出した東洋マジックの争奪戦に加わることを決めた。ある外国系証券会社を買収諮問会社に選定したという。IB業界の関係者は「フォックスコンの製造力とシャープのブランド、東洋マジックのマーケティング力を合わせれば、韓日中家電市場でシナジー効果が大きいと判断し、買収戦に参入したと把握している」と述べた。

フォックスコンは1974年に設立された台湾の電子部品および製品生産企業。中国工場でアップルのiPhoneを発注者ブランドによる生産(OEM)をし、有名になった。最近は103年の歴史を持つシャープを買収し、中国テンセントと電気自動車関連の合弁会社を設立するなど、OEMモデルを抜け出して総合電子会社に成長している。

フォックスコンがシャープを買収したのはスマートフォン部品の中でも最も単価が高いディスプレー技術を確保するためだと、業界は分析している。テレビ・空気清浄器・冷蔵庫など生活家電分野でもシャープが強いブランドを保有しているだけに、韓国の消費者との接点が多い東洋マジックと合わせれば、両社の企業価値を高めることができると判断したと伝えられている。

フォックスコンが参入したことで、11日に予備入札をする東洋マジックの買収戦は注目を引くのに成功するとみられる。CJグループも1日、公示を通じて東洋マジック買収を検討中と明らかにした。欧州および中国の戦略的投資家(SI)も関心を向けている。ベインキャピタル、アフィニティ・エクイティ・パートナーズ、CVCキャピタル、スティックインベストメント、IMMプライベートエクイティなど財務的投資家(FI)も買収戦に向けて準備中だ。

市場では東洋マジック売却価格が5000億ウォン(約460億円)前後になると予想している。グレンウッドは2014年に東洋マジックを2798億ウォンで買収した。売上高は買収前の2013年の3219億ウォンから昨年は3903億ウォンに、減価償却前の営業利益は494億ウォンから692億ウォンに増えた。