崩れる輸出…飛んでいく雇用=韓国

  • 2015年6月2日

先月の韓国の輸出が、グローバル金融危機から約6年ぶりに二桁減少した。低油価や円安、中国低成長などの影響で10大主力品目のうち半導体と携帯電話を除く自動車・石油化学・造船・ディスプレイなど8品目の輸出が急減した。こうした傾向が続けば今年約23万件分の雇用が減少するなど国内経済に深い傷を残すだろうという分析だ。

産業通商資源部が1日発表した「5月輸出入動向」によれば、先月の輸出額は423億9200万ドルを記録し、昨年同月よりも10.9%減った。グローバル金融危機を経験した2009年8月に輸出額が前年同期比20.9%減少して以降5年9カ月ぶりの最大減少幅だ。今年に入って5カ月連続で減った輸出は、減少幅が毎月大きくなっている。

5月の輸入額は360億7200万ドルで前年同月よりも15.3%減少した。輸出よりも輸入がさらに減って貿易収支は昨年同期より13億5000万ドル増の63億2000万ドルの黒字を記録した。

今年1~5月の累積輸出額は昨年同期よりも132億7800万ドル減少した。こうした傾向が続けば年間で319億2000万ドル減るという計算になる。韓国貿易協会によれば輸出の就職誘発係数(輸出によって増える雇用数)は100万ドルあたり7.2人だ。今年、319億2000万ドルの輸出が減少すれば雇用は年間23万件余り減る可能性があるという意だ。

韓国経済の支えだった輸出が最悪の状況に直面しているのに政界は経済再生は後回しにしているという指摘だ。国会法改正で施行令の修正要求権を持つなど自己権力を拡大することにだけに没頭しているという言葉も出てくる。オ・セファン国際貿易研究院首席研究委員は「輸出企業が競争力を備えるように規制を緩和して労働分野の構造改革も急がなければならない」と話した。