韓経:【社説】言葉ばかりが騒がしいG20、韓国の地位も心配

  • 2016年7月25日

中国四川省成都で23~24日に開かれた「20カ国・地域(G20)財務長官会議」がこれといった結論らしきものがないまま閉幕した。米国など主要20カ国の財務長官と中央銀行総裁が総出動したが、意味のある合意はみられなかった。原論だけに終始する状況で、自国の利己主義を前面に出した我田引水式演説だけが会議場に響き渡った。

今回のG20はことし9月に中国杭州で開催予定の「G20首脳会合」を控えた最後の調整舞台だった。ブレグジット(Brexit、英国のEU離脱)以降初めて開かれた会合という点でとりわけ耳目を集めた。韓国からは柳一鎬(ユ・イルホ)副首相と李柱烈(イ・ジュヨル)韓銀総裁も参加した。だが、各国の責任をブレグジットに転嫁するようなレトリックばかりで建設的な話し合いはなかった。米国や欧州などは「早期の離脱を」としながら英国を圧迫することに重点を置き、次期G20首脳会合議長国として今回の会合を主管した中国は特有の傍若無人的な言葉ばかりを繰り返した。「今や中国一国だけでは世界経済を救うことはできない」とし、他国の奮発を求める表現には失笑すら誘う。

世界経済を脅かす保護貿易主義を落ち着かせるための努力も乏しかった。ブレグジットと時を同じくして米大統領選候補に確定したクリントン氏とトランプ氏が共に保護貿易の旗を高く掲げている点は懸念すべき部分だが、具体的な代案を探る行動はなかった。「あらゆる形態の保護主義を排撃する」という内容を共同声明に盛り込みはしたものの、実行意志がなく繰り返される言葉遊びに終わった。核心の争点である為替レート問題に対しても「過度な変動性と無秩序な動きが金融安定に悪影響を与える可能性がある」という、これまで繰り返されてきた原則論が今回も登場した。

ことしだけで3回目の参加となる柳副首相のG20期間中の努力も残念だ。保護貿易主義の最も大きな被害者が韓国である点で、私たちはもっと積極的な役割を担って当然だ。だが、今回も記憶できるほどの役割を果たすことができなかった。主要国の経済首長と親交すること自体が重要との説明だが、G20体制を整えた当事者が韓国であることはハナから忘れてしまったようだ。AIIB副総裁クォーター交渉も不発に終わった。国際会議場の廊下をそわそわ行ったり来たりしながらいつまで顔見知りを増やすことだけに勤しむつもりなのだろうか。