韓経:中国資本、今年上半期に韓国エンタメ産業1830億ウォン「ベッティング」

  • 2016年7月19日

女優キム・ヘスが主演した映画『グッバイシングル』は18日現在で観客204万人を集めた。製作費50億ウォン(約4億6500万円)を投じたこの映画の損益分岐点は150万人。観覧料の収入だけで約17億ウォン、オンデマンドビデオ(VOD)販売を通した収益まで加えれば純益が30億ウォンを超える見通しだ。

このうち40%は製作会社である中国エンターテインメント企業のファイ・ブラザーズ(Huayi Brothers、華誼兄弟)の分だ。ファイ・ブラザーズは今年3月にキム・ユンソク、ユ・ヘジンらが属する芸能企画会社Simエンターテインメントを228億ウォンで買収後に会社名を変えて映画製作に参入し、成功した。

中国資本が映画と音楽・ドラマなど韓国芸能産業に集まっている。18日ブルームバーグによれば今年上半期に中国企業が韓国のエンターテインメント企業を買収合併・投資した金額は1億6130万ドル(約1830億ウォン)と集計された。史上最高だ。昨年全体の投資額(1億1080万ドル)をはるかに上回る金額だ。今年上半期の中国による韓国企業の買収・投資額2億3723万ドルのうち70%程度が芸能分野に傾いた。

これはドラマ『星から来たあなた』と『太陽の末裔』が中国で大成功しながら韓流を狙う中国資本と巨大市場に進出しようとする国内エンターテインメント業界の利害が一致した結果だ。コンテンツ産業が毎年10%以上成長しながら中国のコンテンツ需要は大きくなり続けている。

国内の音楽企画会社YGエンターテインメントは5月にテンセントなどから8482万ドル(約964億ウォン)の投資を受けた。テンセントは中国最大のメッセンジャーアプリのWeChat(ウィーチャット、微信)を運営しながら情報技術(IT)部門の時価総額1位に上がった巨大企業だ。ソーシャルメディアとゲーム事業を中心にエンターテインメントへと領域を広げている。

テンセントとファイ・ブラザーズが株主であるファイ・テンセントエンターテインメントは3月、『星から来たあなた』を製作したHBエンターテインメントに3600万ドル(約408億ウォン)を投資した。他の芸能企画会社のシグナルエンターテインメントもファイ嘉信から215億ウォンの投資を誘致した。

米国のエンターテインメント企業に対する中国資本の投資はさらに活発だ。今年上半期の中国の米国エンタメ企業への投資額は36億ドル(約4兆ウォン)で史上最高だった。昨年の投資額は6億8500万ドルだった。今年に入ってから芒果TVはライオンズゲートに15億ドルを投資した。ゲーム企業パーフェクトワールドはユニバーサルに5億ドル、ボナフィルムは20世紀FOXに2億ドルを投資した。

米国AMCなどを買収して世界最大の劇場チェーンとなった中国ワンダーグループは、ハリウッド映画『ジュラシック・ワールド』『ダークナイト・ライジング』などを製作したレジェンダリー・ピクチャーズを35億ドルで買収した。先週にはメジャー映画投資配給会社パラマウントの株の49%を取得するためバイアコムと交渉中だという便りが伝えられた。