韓経:中国電気自動車製造企業JAC、サムスンバッテリー搭載モデルの生産を中断

  • 2016年7月12日

中国自動車企業の江淮自動車(JAC)がサムスンSDIのバッテリーを搭載した電気自動車の生産を中断した。サムスンSDIをはじめとする韓国二次電池企業が中国政府の「電気自動車バッテリー規範条件認証」を取得できなかったことに伴う後続措置だ。業界では別の中国自動車企業も同じ措置を取らないか注視している。

ブルームバーグとサムスンSDIによると、中国JACは最近、スポーツ用多目的車(SUV)「iEV6s」モデルの生産を中断した。サムスンSDIは昨年11月から1800台分のバッテリーを供給してきた。この車は現在、市場で販売されている。価格は23万4000元(約360万円)でJACで生産された製品では最も高い。JACは中国で年間40万台ほどの車を販売する中小型企業。

JACが生産を中断したのは、電気自動車販売時に中国政府から補助金が出ないことを懸念しているからだ。中国工業情報化省は昨年5月から中国で電気自動車バッテリーを供給する企業を対象に「電気自動車バッテリー規範条件認証」を取得させている。6月に第4次認証があったが、ここでサムスンSDIとLG化学は認証取得に失敗した。両社は8月に予告された第5次認証を準備している。

中国政府は「認証を取得していない企業のバッテリーを使用すれば補助金を支給しない」と明確にしたことはない。しかし業界では中国政府が自国の企業を支援するためにサムスンSDIをはじめとする外国企業に認証を与えなかったという見方が多い。サムスンSDIの関係者は「JAC側は認証を受ければ生産を再開するという考えを伝えてきた」と話した。

業界はJACのこうした措置が他の自動車企業に広がらないか懸念している。サムスンSDIはJACのほか、福田や宇通バスにもバッテリーを供給している。LG化学も中国最大自動車企業の上海自動車(SAIC)のほか、第一、長城、 奇瑞などにバッテリーを納品している。LG化学の関係者は「まだ中国企業からそのような内容の話はない」と話した。