韓経:現代モービス北米法人10年…米国の生産量14倍に増やした

  • 2016年7月11日

現代モービスの北米法人オハイオ工場で労働者たちがクライスラーに供給する自動車部品のモジュールを組み立てている。(写真=現代モービス提供)

現代(ヒョンデ)モービスが米国クライスラーに自動車車体のモジュール(数百個の部品を組み立てた塊の部品)供給を拡大する。これを通じて系列会社である現代・起亜自動車への依存度を下げてグローバル5位圏に成長していくという戦略だ。

◆「年末までにクライスラーに400万台供給」

現代モービスは設立10周年を迎えた北米法人(MNA)が今年上半期までに累積360万台のモジュールをクライスラーに供給したと10日明らかにした。MNAは現代モービスがクライスラーに納品するために米国につくった会社だ。2006年7月から量産を始めたオハイオ工場と2010年5月から稼働に入ったミシガン工場の2カ所を稼働させている。

オハイオ工場はクライスラーのジープ・ラングラーに入るコンプリートモジュールを製造している。年間の生産量は24万6000台だ。コンプリートモジュールは車両下部の骨組みをつくるフレームにエンジンと変速機、ブレーキ・ステアリング・サスペンションなどを装着して一体化したもので、完成車全体部品の50%を占める核心部分だ。

現在多くの車種が主要部分をモジュール化して組み立てる「モノコック方式」でつくられるのとは違い、非舗装道路を多く走るスポーツユーティリティー車両(SUV)であるジープラングラーは車両下部に鋼鉄構造物(フレーム)を置いてその上に主要部品を載せる「フレーム方式」を採択している。国内では起亜自動車のモハーベ、双龍(サンヨン)自動車のコランド・スポーツなどがフレーム方式だ。

オハイオ工場は量産初年度である2006年のモジュール供給量が4万台にとどまったが2007年に15万6000台、2013年22万台、昨年は24万5000台まで増えた。今年上半期までの累積生産量は174万5000台だ。ミシガン工場はジープ・グランドチェロキーとダッジ・デュランゴに入るフロント(前輪部分)・リア(後輪部分)のモジュールを供給している。年間36万台規模で累積供給量は188万台に達する。

2つの工場の今年の予想生産量は58万4000台だ。MNAの量産初年度である2006年の4万台と比較してみれば10年で14倍以上に増加した。会社側は今年の年末に累積400万台を突破するとみている。

◆「北米の受注拡大する」

現代モービスとクライスラーの縁は2004年にさかのぼる。当時クライスラーは新型ジープ・ラングラーに搭載するコンプリートモジュールの供給企業を探していた。フレーム方式である起亜車の第1世代ソレントにコンプリートモジュール供給経験がある現代モービスが競争入札に参加し、クライスラーの購買チームが現代モービスの京畿道華城(キョンギド・ファソン)のモジュール工場の実態調査まで経た末に供給企業に選んだ。

MNAオハイオ工場ラインはクライスラーの工場ラインとコンベヤーベルトで連結されている。現代モービスが製造したモジュールがベルトに乗ってそのままクライスラー工場に入る。「相互信頼がなければ採択しにくい生産構造だ」というのが現代モービス側の説明だ。

ラングラーの需要増加にともなうライン増設、工程再配置などを効率的に行うことができ生産性が向上し続けた。工場設立初期の労働者1人あたり週40時間(月~金、1日8時間)だった勤務時間が現在は週60時間(月~土、1日10時間)に増え日曜日も隔週で工場を運営している。

2つの会社の信頼のおかげで現代モービスは2010年競争入札なしに単独参加方式で追加受注を獲得してミシガン工場を作った。パク・チヌMNA法人社長は「これまでの成功経験とノウハウを基に北米市場で受注を持続的に拡大する」と話していた。