韓経:ブレグジットに静かに笑う中国人民銀行

  • 2016年7月1日

英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)決定で国際金価格が急騰する中、中国人民銀行が少なからず恩恵をこうむるという評価が出ている。

中国国家統計局が30日に出した中国統計概要によると、人民銀行が保有する金は昨年末5666万オンスと集計された。2014年末(3389万オンス)に比べて67%増えた。5月末基準では5814万オンスに達した。

人民銀行は安全資産である金の保有量を増やす過程で批判に苦しんだ。国際金価格が2011年の1オンス=1921ドルでピークを迎えた後、下落傾向が続いたからだ。

昨年も年初に1オンス=1186ドルだった国際金価格は年末には1075ドルと、9.3%下落した。今年に入って上昇傾向に入り、ブレグジット決定が伝えられた24日には一日で4.7%急騰して1324.40ドルとなった。

専門家は人民銀行が金保有量を増やすのは人民元の国際化と関係があると分析した。ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ケネス・ホフマン氏は「人民元を米ドルに匹敵する国際通貨にするためには、金の保有量を拡大して人民元に対する信頼を高める必要がある」と述べた。

市場は人民銀行が今後も金の保有量を増やしていくと予想している。人民銀行の外貨準備高で金が占める比率は1.8%と、ドイツ、フランス、イタリアなど先進国(6-7%)だけでなくインド(6.3%)より少ない。