韓経:【社説】柔軟になるEU、新たなチャンスにも=韓国

  • 2016年6月28日

欧州連合(EU)は英国の離脱(ブレグジット)決定以降、収拾に苦心している。オランド仏大統領とメルケル独首相が26日(現地時間)に電話会談をしたのに続き、27日にはレンツィ伊首相と3カ国首脳会議を開く。キャメロン英首相まで28カ国の首脳がすべて出席する28、29日のEU首脳会議を控え、収拾策を交通整理する場だ。亀裂拡大を防ぐため、いわゆる「柔軟なEU」を通じて規制を改革しようということだ。

英国が離脱するにはリスボン条約に基づき、少なくとも2年はかかるという。決別会談が百万種類の難題とともに始まるという海外の報道もある。英国がEUと貿易協定を締結することだけでもEU外からEU市場に接近するノルウェー方式、英国が27加盟国とそれぞれ2国間協定を締結するスイス方式、EUと関税同盟を結ぶトルコ方式、関税および非関税障壁が残存することを甘受してWTO規定に基づきEU単一市場に接近するロシア方式など多くの選択肢がある。

韓国の対EU戦略も変化が避けられない。従来のEUとのFTAを改正するのはもちろん、英国ともFTAを新しく締結しなければいけない。英国は韓国の16番目の輸出対象国だ。韓国の対英輸出品の上位15大品目のうち韓国・EU間FTAの無関税が適用される品目が8品目にのぼり、影響は大きくなるしかない。さらに韓国としては米国、中国、EUよりも先に英国とFTAを締結する必要がある。政府も英国とのFTA締結を推進する態勢だ。こうした韓国に対し、米ウォールストリートジャーナルが「賢明な対応」と高く評価した点は注目される。

英国の選択、EUの変化をありのままに受け止めなければいけない。ブレグジットを反グローバル化、反新自由主義と言いながら間違った方向に進むのはよくない。柔軟なEUは新たな機会となる可能性がある。EUと経済パートナー協定(EPA)を推進中の日本も、英国と別のFTA締結を摸索中という事実を念頭に置くべきだ。英国とのFTAは先制的で高いレベルの合意で締結しなければいけない。そうしてこそ企業も混乱を避けて方向を定めることができる。韓国・EU間FTAも発効から5年を迎えるが、この機会にさらに高いレベルの合意に高度化する必要がある。韓国の通商外交力を発揮する時だ。