韓経:中国・日本で相次ぐ鉄鋼M&A…韓国だけ足踏み

  • 2016年6月28日

中国の宝山鋼鉄と武漢鋼鉄が合併すれば、粗鋼生産量を基準に世界2位の超大型鉄鋼企業が誕生する。2月に日本最大鉄鋼企業の新日鉄住金(新日本製鉄+住友金属)が日本4位の日新製鋼を買収したのに続く鉄鋼業界の大型M&A(企業の合併・買収)だ。鉄鋼業界ではグローバル供給過剰現象が続き、主要鉄鋼企業が生存のために積極的にM&Aに動いているという分析が出ている。規模を拡大して競争力を確保すると同時に、鉄鋼供給量を減らす効果を狙ったのだ。しかし韓国鉄鋼業界ではM&Aの話が聞こえてこない。

◆構造改革を本格化する日・中

宝山鋼鉄と武漢鋼鉄が合併すれば、世界最大の鉄鋼企業アルセロール・ミッタルに匹敵するほどの超大型鉄鋼企業に生まれ変わる。昨年アルセロール・ミッタルの粗鋼生産量は9714万トンであるのに対し、世界2位の河北鋼鉄は4775万トンだった。アルセロール・ミッタルの半分にすぎない。宝山鋼鉄と武漢鋼鉄の昨年の粗鋼生産量を合わせると6072万トンとなる。合併すれば粗鋼生産量はやや減ると予想されるが、アルセロール・ミッタルに次ぐ大型鉄鋼企業が誕生するという事実に変わりはない、というのが業界関係者の説明だ。

鉄鋼業界の関係者は「宝山鋼鉄と武漢鋼鉄が合併して世界2位の鉄鋼企業になれば、価格競争力が高まるだけでなく、世界鉄鋼産業の行方を左右する力も持つ」とし「両社のシナジーを最大化する方式で合併すれば、世界1位も眺めることができる」と述べた。

中国政府が進めている鉄鋼産業の構造改革の一環という分析も出ている。中国政府は今年3月、5年間に粗鋼能力を1億-1億5000万トン縮小すると同時に、2025年までに世界レベルの鉄鋼企業3-5カ所を育成すると発表した。両社が合併すれば粗鋼生産量は減少し、人員削減も自然に進む。マイスチールリサーチの徐向春研究員は「宝山鋼鉄と武漢鋼鉄の合併は、効率性を高め、競争と供給過剰を減らそうとする政府の戦略に合う」とし「両社を筆頭に追加の合併が出てくる可能性がある」と分析した。

日本鉄鋼企業の合併の動きも続いている。新日鉄と日新製鋼の合併で日本鉄鋼業界は新日鉄、JFEスチール、神戸製鋼所の3強体制に再編された。追加の合併の予想もある。日本鉄鋼業界のM&Aは2000年以降続いてきた。2002年に川崎製鉄とNKKが統合してJFEスチールが誕生し、2012年に新日本製鉄と住友金属が合併して新日鉄住金に生まれ変わった。

◆供給過剰の解消は韓国に好材料

日本や中国など競争国が鉄鋼業界の再編に力を注いでいるが、韓国鉄鋼業界ではM&Aの話が聞こえない。現代製鉄と現代ハイスコが昨年合併したが、これはグループ内の合併だった。東部製鉄の売却作業は買収希望者がなく中断した状態だ。キム・ミンギュン西江大経営学部教授は「国内鉄鋼企業は独自で構造改革をしているが、企業単位の構造改革だけでは鉄鋼産業の危機に効果的に対処できない」とし「鉄鋼企業間の戦略的M&Aを積極的に検討する必要がある」と述べた。

宝山鋼鉄と武漢鋼鉄の合併で中国鉄鋼製品の生産量が減れば、韓国鉄鋼業界が反射利益を得るという見方もある。グローバル供給過剰が中国から始まっただけに、中国の生産量が減れば鉄鋼製品価格がやや回復する可能性があるからだ。韓国鉄鋼業界の関係者は「中国内の生産量が減れば国内の鉄鋼企業が相対的に利益を得る可能性がある」と話した。