韓経:先端製造業の付加価値、韓国と日本だけ減少…中国は成長

  • 2016年6月22日

未来の産業と呼ばれる先端製造業で韓国は米国、中国、ドイツなどに劣勢だという分析が出ている。造船・鉄鋼など主力産業の不振が続く中、期待された航空宇宙、製薬、コンピューターなど先端産業の競争力も後退しているという指摘だ。

◆成長板が閉鎖した先端産業

現代経済研究院は21日、報告書「高付加製造業の推移と輸出競争力の国際比較」で、「主力産業の成長が鈍り、製造業の高付加価値化が急がれるが、韓国はこれに遅れを取っている」と分析した。研究院は経済協力開発機構(OECD)が先端製造業に分類した▼航空宇宙▼製薬▼コンピューターおよび事務機器▼通信機器▼半導体▼科学測定機器業種を分析の対象にした。

2010-2014年の5年間、韓国の先端製造業の付加価値は年平均4.7%減少したことが分かった。2000-2004年に年平均7.8%ずつ成長した後、2005-2009年に年平均0.2%と横ばいになると、その後はマイナス成長に転じた。

主要7カ国を比較すると、不振がさらに目立つ。2010-2014年の中国の先端製造業の付加価値は年平均15.3%成長した。ドイツ(5.7%)、台湾(4.5%)、英国(2.1%)、米国(1.9%)も成長した。マイナス成長した国は韓国と日本(-9.9%)だけだ。

◆輸出大国の韓国が危機

情報技術(IT)強国という地位も以前ほどではない。2010-2014年の半導体産業の付加価値は年平均6.4%減少し、コンピューターおよび事務機器(-7.6%)、通信機器(-6.1%)も後退した。科学測定機器(8.1%)と航空宇宙(2.0%)産業は善戦したが、中国、ドイツ、台湾など競争国の成長には及ばなかった。

イ・ジャンギュン首席研究委員は「韓国先端産業の88%は半導体、通信機器、科学測定機器に偏っている」とし「これらの品目は近隣競争国の日本、台湾、中国と激しく競合する分野なのでさらに心配だ」と述べた。

こうした懸念は輸出成績でも表れた。2010-2014年の韓国の先端製造業の輸出は計6660億ドルと、中国(2兆7112億ドル)、米国(1兆3832億ドル)、台湾(9444億ドル)、日本(7348億ドル)より少なかった。この期間、韓国の先端製造業の輸出は年平均0.5%増にとどまり、ドイツ(8.4%)、台湾(5.7%)、中国(4.7%)、米国(4.6%)、英国(4.1%)を大きく下回った。イ研究委員は「先端産業の輸出比率と比較優位の程度を分析してみると、2010年以降、韓国の競争力は主要7カ国のうち最も大きく下落したことが分かった」と説明した。

政府レベルの対策の準備が急がれるという指摘も提起された。3月に中国は製造業高付加価値化のための「中国製造2025」政策を出した。ドイツ、米国、日本も製造業高度化計画を提示した。イ研究委員は「先端製造業時代を導くモノのインターネット(IoT)、ビッグデータ、人工知能(AI)産業を育成するためにも産業構造の再編が重要だ」とし「優秀人材を育てて、競争国にこうした人材が出て行かないよう政策的な支援をするべき」と述べた。