韓経:日本を魅了する「ミュージカル韓流」

  • 2016年6月21日

今年9月に東京の紀伊國屋サザンシアターで公演するミュージカル『フィンセント・ファン・ゴッホ』。

昨年6月に日本の株式会社キューブの関係者がソウル興仁洞(フンインドン)忠武アートホール中劇場を訪れた。ミュージカル『シャーロック・ホームズ』『ファリネッリ』などを制作したHJカルチャーの創作ミュージカル『フィンセント・ファン・ゴッホ』を見るためだった。キューブの関係者は人間ゴッホの人生に光をあてた素材とゴッホの名画をそのまま再現した立体的な映像技術、叙情的な挿入曲(ナンバー)に魅了された。

キューブは最近、HJカルチャーと、台本・音楽だけを輸入して日本の情緒に合わせて脚色するライセンス契約の代わりに、舞台・衣装・映像を変えずにそのまま公演するレプリカ形式で契約を締結した。『フィンセント・ファン・ゴッホ』は9月7-24日、東京新宿紀伊國屋サザンシアターで公演される。

ハン・スンウォンHJカルチャー代表は「今回の公演は映像が『第3の俳優』といえるほど音楽と映像、ドラマがシナジーを出す作品」とし「レプリカ形式で公演を輸出し、従来のライセンス契約よりはるかに高いギャランティーを受ける」と伝えた。

「ミュージカル韓流」が日本に広がっている。創作ミュージカルが次々と日本に輸出され、韓流スターが出演する韓国国内ミュージカル公演に日本人ファンが集まる。小劇場・中劇場・大劇場など規模別に特化した創作ミュージカルコンテンツと韓流スターがシナジーを出しているという分析だ。

今年3月に日本の東宝とライセンス契約を締結した『フランケンシュタイン』は1000席以上の大劇場ミュージカルの初の輸出例だ。来年1月8-30日に東京日生劇場で日本語バージョンで公演される。『フィンセント・ファン・ゴッホ』は小劇場創作ミュージカル『洗濯(パルレ)』 以来レプリカ形式で輸出される作品だ。

ミュージカル韓流ブームは数人の韓流スターを中心にした海外公演、台本と音楽だけを輸出するライセンス契約段階を越え、レプリカ公演輸出段階にまで進化した。ハン代表は「日本は劇場数に比べて公演が不足し、韓国コンテンツに対する関心が多い」とし「日本側が大衆的な素材と洗練された音楽が強みの韓国ミュージカルに関心を持つ理由」と説明した。

昨年夏にMERS(中東呼吸器症候群)の直撃弾を受けた韓国公演市場でもまた韓流ブームが強まっている。13日、ソウル世宗(セジョン)文化会館大劇場のロビーは日本人観光客で混雑していた。ミュージカル『モーツァルト!』にモーツァルト役で出演するスーパージュニアのメンバー、キュヒョンを見るためだった。

公演会場を訪れたある日本人観光客は「キュヒョンのミュージカル公演を見るために韓国を訪問したのが今回で4回目」とし「今回も1週間ほど韓国に滞在し、『モーツァルト!』の公演をもう一度見る予定」と語った。

制作会社によると、この日の公演の前売りチケット購入者の25%が外国人観客だった。EMKミュージカルカンパニーの関係者は「12日に幕を下ろした創作ミュージカル『マタハリ』公演では、アイドルグループVIXXのレオを見るために日本から団体で観光に来た」と伝えた。