韓経:【社説】グローバル為替戦争状況での利下げに注目する=韓国

  • 2016年6月10日

韓国銀行(韓銀)が昨日、政策金利を年1.5%から1.25%に引き下げた。政策金利を引き下げたのは昨年6月以来1年ぶりで、過去最低となった。据え置きという見方が多かったことを勘案すると、意外という反応もある。市場では、造船・海運産業などの構造改革がそうでなくても不振の経済に及ぼす衝撃を最小化するための韓銀の先制対応と見ているようだ。「企業の構造改革が本格化すれば下方リスクがあるという点を考慮した」という李柱烈(イ・ジュヨル)総裁の言葉もこれを後押しする。

利下げの背景として、最近の為替レートの動きに特に注目するべきだという見方もある。今月初め1ドル=1193ウォンだった為替レートが昨日は1ドル=1156ウォンと、1週間で3.1%もウォン高ドル安が進んだ。5月の雇用指標の悪化で今月中に米国が利下げする可能性が薄れたためでもあるが、ルー米財務長官の訪韓が直接的な影響を与えたという分析が有力だ。

ルー長官は先週、李柱烈総裁を非公式訪問した席で、ドル高(ウォン安)問題を本格的に提起したという。ルー長官は続く米中戦略対話でも中国に似た話をした。その後、外国為替市場では急激にウォン高が進んだ。問題は輸出が過去最長の17カ連続で減少している中、ウォン高までが続いているという点だ。

利下げは行き過ぎたウォン高への対応という側面もある。利下げは通貨安要因となる。昨日、李柱烈総裁が「グローバル貿易不振の程度が予想より大きい」と述べたのも、輸出減少とウォン高を意識した発言と解釈できる。韓銀の利下げが静かに十分な効果を出すことを期待する。