韓経:【社説】中国漁船問題が見せる異常な韓中関係

  • 2016年6月8日

延坪島(ヨンピョンド)の漁師たちが5日未明、違法操業中だった中国漁船2隻を直接拿捕したというニュースは私たち皆を恥ずかしくさせる。よっぽどでなければ漁師たちが身の危険もかえりみずに自力救済に出ただろうか。中国漁船の違法操業問題は昨日今日の話ではない。彼らは特に取り締まりが厳しい西海(ソヘ、黄海)の北方限界線(NLL)付近で魚類資源を一気にさらいとって韓国の漁師たちに莫大な被害を与えてきた。言葉どおり盗みと変わらない。

それでも政府は中国側にしっかりした抗議も、違法操業中の漁船に対する徹底した取り締まりもできなかった。現政権は「中国傾斜論」という批判が出てくるほど親中外交に努力してきた。それでも中国漁船の違法操業は減るどころか毎年増加している。昨年は一日平均330隻余りで2014年よりも2倍近く増えたという。最も大きな原因は中国指導部が関心を持っていないからだ。習近平主席は「管理を強化する」という言葉を繰り返しただけだ。昨年、両国漁業共同委員会が違法漁業防止のための合意文を忠実に履行することにしたが、やはり空念仏に終わった。その上、取り締まりをしてきた海洋警察は2014年のセウォル号事故後に海洋警備安全本部に変わって権限や人員などが縮小され困難を経験している。

こんな事情だから漁師たちが直接乗り出したのだ。泥棒を警察ではなく家主が直接捕まえなければならない状況が広がっているということだ。まったく一流国家では有り得ないことだ。西海岸の違法操業は韓国国民の安全と生活がかかった問題だ。中国の顔色をうかがって国民の基本的安全を冷遇するならば、これはもはや国家でもない。このような異常をいつまで引きずっていくのだろうか。