韓経:「韓国版の脳地図」2023年までに作成…認知症治療などの糸口期待

  • 2016年5月31日

人の脳は重さ1.4キロに過ぎないが1000億個に及ぶ神経細胞でつくられ「小宇宙」と呼ばれる。今までに解明された人の脳機能はいまだ1%にしかならない。政府がこのような未開拓地である脳を征服するために「脳地図」を作ることにした。

未来創造科学部は2023年までに脳研究の座標系の役割をする韓国版の脳地図の構築を主な内容とする「脳科学発展戦略」を30日発表した。

主な内容をみてみると政府は10年間で脳地図の作成や人間知能と人工知能(AI)の連結研究、ミニ脳の開発、脳融合研究人材の育成などに3400億ウォン(約318億円)を投資する。韓国脳研究院はまず脳の後部頭頂葉の感覚や運動など高次元的な脳機能を明らかにする精密地図を作成することにした。米国・日本が集中している前頭葉・後頭葉とは違う差別化した脳領域の地図を構築して今後の国際共同事業で有利な立場に上がるという計画だ。老化により機能が落ちる脳の神経回路の座標を入れた脳地図も2023年までに作って脳疾患や認知症の治療研究に活用することにした。

脳産業の次世代の支えとして浮上したミニ脳の国内産業化の基盤も構築する。身体の多様な部位で分化する人工多能性幹細胞(iPS細胞)で作ったミニ脳は事実上、人の脳のような条件で治療剤の効能を分析できて副作用もなく開発スピードを画期的に引き上げる次世代の支えとして指折り数えられている。先進国よりも遅れをとったAI技術を引き上げる挽回戦略も含まれた。

キム・ギョンジン韓国脳研究院長は「知覚判断、感覚、感性などの人の脳機能を究明して人間知能とAIをつなぐ研究を通じてAI技術の突破口をつくる」と話した。イ・ジンキュ未来部基礎源泉研究政策官は「まず来年に脳地図の作成、未来先行獲得の脳融合チャレンジ技術オーダーメード型脳疾患克服研究などに計100億ウォンを投資する計画」としながら「2023年まで脳研究の水準を90%に引き上げて世界水準の研究成果を10件以上出せるようにする」と話した。