韓経:【社説】産業構造調整、下絵もなく金の話ばかりするのか=韓国

  • 2016年5月16日

政府主導の海運と造船の構造調整は何かおかしい。産業構造調整に対する下絵と戦略、方向は見えもしない。政府はお金の話からなかなか抜け出せない。汎政府的構造調整協議体構成を発表し作戦開始を宣言してから20日が過ぎたが国策銀行の資本拡充案にひっかかり空転ばかりしている雰囲気だ。

構造調整は単純に資金支援をいうのではない。資金問題は絶対的に重要だが構造調整の具体的戦略が決定された後に提起される問題であり、方向性もなくお金の話ばかりするものではない。大宇造船を生かすには生かすのか、過剰生産能力はどのように減らしていくのか、何も決定されていない状態で韓国銀行の発券力問題ばかり投げかけられ政府はこれまで言葉がない。金融委員長が指令塔なのか副首相が指揮するのかすら決定されておらず、構造調整専従組織に対しても一切言葉がない。先月の青瓦台西別館会議以降議論が進展しているという証拠も見つけられない。産業銀行・輸出入銀行は何をしているのか、これまでの不良に対する責任はどのような経路を通じて追及することになるのかに対しても知らされていない。いや構造調整が進行中なのかすら疑わしい。

その間に韓進(ハンジン)海運は世界海運同盟に加わり、現代商船は排除されさらに追い詰められている。こうした状況は政府が予想していたことなのか。もし違うなら統制可能な範囲内のことなのか。構造調整が入れ知恵師と論評家に囲まれたまま国会の顔色をうかがうことに時間ばかり浪費してはならない。造船3社の不良規模がどれだけなのかもわからないのに「造船3社が設備を一律的に縮小しなくてはならない」という噂まで流れる。主体も、原則も、ロードマップもない構造調整だ。

一方ではお金の話で、もう一方では始まる前から雇用安定の話だ。こうした渦中に造船会社労組は賃金を上げろとあきれたスローガンまで出している。造船3社が不良化した過程を見れば労組のこうした要求もただ出てきたものではない。不良は振り落とし可能性がある所は資金を投じてでも生かすということが企業構造調整の手続きであり本質だ。果たしてこの順序通りに進行しているのか疑わしい。