韓経:【コラム】残念な中国国内でのギャラクシーS7マーケティング

  • 2016年5月16日

サムスン電子出入り記者の間では謎がひとつある。最新スマートフォン「ギャラクシーS7」を前面に出して米国市場でシェア1位を達成するなど他の国では善戦しているサムスン電子が、最大のスマートフォン市場である唯一中国だけで振るわない理由に対してだ。 昨年10~12月期に5位に押し出されたのに続き、今年1~3月期もシャオミなど中国のメーカーに押され5位圏進入に失敗した。

8日に中国・北京を訪問した記者はこれに対する糸口を見つけることができた。まず韓国のスマートフォン売り場にはあるが中国製売り場にはないものがあった。それが水槽だ。韓国では売り場に水槽を置きギャラクシーS7を水に入れて置く。製品の防水・防塵機能を広報するためだ。だが中国の売り場ではこうした奇抜さは見られなかった。

北京など主要都市のあちこちに掲げられたギャラクシーS7の立て看板に対する現地の反応も低調だった。広告には「違う。だから」というコピーとともに男性または女性モデルがギャラクシーS7を握っている姿が演出された。モデルの手に持たせたギャラクシーS7は裏面だけ見えた。広告だけ見ればギャラクシーS7が他のスマートフォンと何が違うか知ることができなかった。ある現地人は「中国人の間でも別に話題になっていない。中国の人たちは他の人たちと違って見えるプレミアム製品には果敢に財布を開くが、そうした特別さをアピールできていないようだ」と話した。

ギャラクシーS7は他のスマートフォンと差別化される長所が多い製品だ。防水、エッジデザイン、カメラ機能などが代表的だ。それだけ消費者に食い込むマーケティングをするためにもう少し考えられるのではないかという残念に感じるほかない。中国市場で競争するスマートフォンは数えられないほど多い。広告のコピーのように本当に「違ってこそ」消費者の選択を受けられる。製品をかっこよく手にする広告モデルではなく、少なくとも他のスマートフォンと違った特徴をもっと見せなければならないのではないだろうか。

もちろんこれが中国全域で起きていることだと断定することはできない。それでも変化は必要に見える。

スマートフォンメーカーの間で中国は「必ず押さえなければならない市場」に挙げられる。サムスン電子が1位を回復するには他の戦略が必要だ。少なくとも「ギャラクシーS7は他のスマートフォンとは違う」ということを見せるのが重要だ。