韓経:イランで初の電気自動車、LGが開発へ

  • 2016年5月13日

LG商社がイラン政府の推進する電気自動車生産事業を獲得した。LGグループはイラン1位の自動車メーカーであるイランコドロとともに電気自動車を開発し、充電所のインフラを構築する事業を展開することにした。

12日業界によればLG商社は、朴槿恵(パク・クネ)大統領の国賓訪問期間中にイラン産業開発庁とイラン初の電気自動車開発事業関連の合意覚書(HOA)を締結した。HOAは主な条件についての事前契約の性格を持ち解覚書(MOU)よりも拘束力がある。LG商社とイラン産業開発庁は今年中に本契約を締結する予定だ。

このプロジェクトの最終目標は2023年までに電気自動車6万台を生産することだ。事業は2段階に分けて進められる。第1段階の事業は電気自動車の試作品20台を開発してイランの首都テヘランに充電所のインフラを構築することを目標にしている。事業規模は約520億ウォン(約48億円)だ。第2段階事業は電気自動車6万台を生産してイラン全域に充電所を設置することが目標だ。第2段階の事業規模は「兆ウォン単位」になるという観測が出ている。

LG商社とイラン産業開発庁は、電気自動車開発および充電インフラ構築のための統合事業管理を担当する。LGエレクトロニクス・LG化学・LGイノテックはモーターやバッテリー、バッテリー管理システムなど電気自動車の核心部品を開発する。LGCNSは電気自動車の充電インフラを構築する役割をする。車体生産はイランコドロが担当する。LGグループがイラン電気自動車事業を獲得できた背景には、対イラン経済制裁期間にも続いていたLG商社の「イラン攻略作戦」がある。LG商社はイランに電気自動車の需要があると判断して、昨年初めにイラン産業開発庁に親環境自動車開発を提案した。

LG商社は、LGグループ系列会社が電気自動車分野で競争力を備えているという事実を強調しながらイラン政府と緊密に協議していたという。

チュ・テグンLG商社テヘラン支社長は「イランに対する制裁が行われていた時も支社を撤退させず信頼関係を維持すると同時に市場を着実にモニタリングしてきた」として「電気自動車プロジェクトの推進によって今後イラン事業拡大のための足がかりをつくったという意味がある」と話した。LG商社は1980年テヘランに支社を設立した。

イランは中東最大の自動車生産国だ。2020年頃に市場が年200万台規模へと大きくなる見通しだ。原油埋蔵量世界4位であるイランが電気自動車の開発に積極的に取り組む理由は大気汚染問題が深刻なためだ。大気汚染による死亡者が年8万人に達するというのがイラン現地関係者の説明だ。

LG商社はまたイラン政府傘下の製油会社KPRCと石油化学製品販売関連の了解覚書(MOU)も締結した。2020年に完工する化工プラントで生産される石油化学製品の販売権をLG商社が確保した。

このプラントは年間35万トン規模などを生産する計画だ。イランで生産される石油化学製品の販売権を確保した国内企業はLG商社が唯一だ。