韓経:韓国ダイソー、1000ウォン商品で1兆ウォン売り上げた秘訣

  • 2016年3月16日

1000ウォンの商品で年間1兆ウォンを超える売り上げを誇る「大創(ダイソー)アソン産業」のパク・ジョンブ会長(72)は、スーツを着ない。彼はいつも黄色のジャンパー姿だ。パク会長は「工場で物を生産する過程の一つひとつを調べるのにスーツはとても不便だ」と理由を説明した。70歳を超えた年齢でも商品を持ち込む過程は最初から最後まで直接関わっている。

協力企業を訪ねて行って製品状態をいちいち確認しているが、彼が1カ月に点検する品目数だけで600余りに達する。生産過程が類似したものを合わせれば月約3万品目を点検する。

パク会長は自身を会長だと紹介しない。それよりも「ソーシング(商品調達)の達人」と呼ばれるのを好む。物の状態さえ見れば国内で通じるかどうか直感的に分かるということだ。

パク会長は1973年に大学卒業後15年間、仁川(インチョン)にある韓国ガラスで品質管理士として働いていた。輸出基準に合うよう製品品質を管理するのが彼の役割だった。この時から製品に対する格別な目を持つようになった。1988年に韓日マンパワーをつくって日本ダイソーなどに物を納品し始めた。今でも韓国ダイソーで完成品を販売するのとは別に日本ダイソーにも製品を供給している。

商品調達のノウハウをベースに1997年韓国ダイソーの初店舗をオープンさせ、17年後の2014年には売り上げ1兆ウォンを突破した。昨年は売り上げが1兆2490億ウォンに伸びた。商品単価を1000ウォンで換算すれば一日に300万個以上を販売している。

ダイソーが国内消費者に人気を呼ぶ最も大きな理由は「コストパフォーマンス(価格対比性能)」にある。彼は事業の開始直後は厳しい日本企業の好みに合わせるのに苦労した。100円の商品で、話にもならない品質を要求するように思われた。しかし社会人生活の初期にガラス工場で学んだ製造業知識を基に、品質は維持しながらも原価を10ウォンでも削るノウハウが生まれた。

商品包装は徹底的に現地の感性に合わせなければならないというのが彼の持論だ。同じ物でも内需用と日本輸出用では包装が違う。内需用包装は韓国のデザイナーが担当し、日本への輸出品デザインは日本人が担当する形だ。

パク会長は「消費者の感覚を刺激するには、その文化に合った包装を見せなければならない」と説明した。中国に「好思特(ハスコ)」という名前で進出して108店舗を出すことができた秘訣も現地化だ。好思特は中国市場で日本ダイソーと競争している。

インテリアも核心要素だ。消費者に安モノ商品として映らないよう高級な雰囲気づくりをしなければならないという趣旨からだ。売り場の照明を明るくして陳列台の高さを人の背よりも低くし、視野がパッと開けるようにした。定期的に専門業者からコンサルティングを受けて季節ごとに売り場を違うように整えて変化もつけている。

未来成長のための大創アソン産業の宿題は物流だ。パク会長は「美容商品の『ひょうたんパフ』など消費者が求めているのに物量不足で度々品切れになる商品がある」として「物流センターを拡張して2020年までに売り上げ2兆ウォンを達成する」と話した。