韓経:「次の激戦地は自律走行車」…BMWもトヨタもAIスタートアップ買収戦(2)

  • 2016年3月14日

◆医師・教師・気象キャスター・秘書まで

グローバルIT企業は医療・金融・法律などに人工知能を組み合わせることに関心を見せている。トップランナーはIBMだ。2011年に人工知能スーパーコンピューターである「ワトソン」グループを新設し、本格的な人工知能の研究・ソリューションの開発に乗り出した。イ常務は「医学分野で最新の動向について行くためには毎年700以上のジャーナルを読まなければならないが、人間がこれを全てこなすのは事実上困難」として「人間の言語を理解して処理できるワトソンはすでに世界最高水準の医師が下せる診断と治療法を提示している」と紹介した。

マイクロソフト(MS)も研究所内の人工知能グループで多様な実験を進めている。昨年末には中国上海のある放送局と手を組んで、人工知能の気象キャスター「小氷」を初披露した。MSは米国シアトルのタコマ国立高等学校で人工知能を活用した教育システムも構築した。タコマ国立高校はこれを基に生徒たちの卒業率を2010年の55%から78%まで引き上げた。

フェイスブックは2013年、人工知能リサーチ研究所を設立して関連研究に乗り出した。ディープラーニング分野の最高権威に挙げられるヤン・ルカン(Yann LeCun)ニューヨーク大学教授を迎え入れて研究所を任せた。2014年、フェイスブックに掲載された写真だけでもどんなユーザーなのか見つけ出す「ディープフェイス」技術を開発し、昨年には仮想秘書ソリューション「エム(M)」もリリースした。最近では視覚障害者のために写真などを具体的に描写するサービスを出した。全て人工知能技術が土台となった。

グーグルは2014年に4億ドルで買収した英国系スタートアップ(新生ベンチャー企業)のディープマインドと自らのディープラーニング開発組織のブレインチームで人工知能研究を導いている。ルカン教授とともにディープラーニング分野を切り開いたトロント大学のジェフリー・ヒントン教授が2013年に招へいされて関連研究を総括している。

グローバルIT企業は自身の人工知能技術をオープンソースで公開し、市場を大きくしながら生態系を広げようとしている。グーグル・ブレインチームのジェフ・ディーン首席研究員は「集団知性によって人工知能技術が一層広がることを期待している」と話した。