韓経:<中国の追撃受ける韓国LCD産業>サムスン・LG、生産ライン19本中6本閉鎖(1)

  • 2016年3月14日

京畿道坡州(パジュ)LGディスプレイ工場で職員がLCDパネルを生産している。(LGディスプレイ提供)

韓国のLCD(液晶表示装置)産業が中国に追い上げられている。LGディスプレイとサムスンディスプレイは19本のLCD生産ラインのうち中小型6本を閉鎖したのに続き、2、3本のラインの稼働を追加で中断する計画だ。中国企業が中小型LCDを安く供給し、採算が取れなくなっているからだ。中国企業は中小型LCDに続き、大型LCDとOLED(有機発光ダイオード)の生産も増やし、この分野で国内企業に追いつくのは時間の問題という指摘も出ている。

◆サムスン、8ラインのうち5ライン閉鎖

業界によると、LGディスプレイは慶尚北道亀尾(クミ)にあるP2、P3の2本のラインを来年から稼働中断するという。P2、P3ラインはそれぞれ第3.5世代(ガラス基盤のサイズ590ミリx670ミリ)と第4世代(680ミリx880ミリ)のLCDパネルを生産してきたところで、1997年と2000年に完工した。LGはP4ラインの一部もOLED照明用に転換することを検討している。P5ラインはフレキシブルOLED用に変更している。すでに11本のLCD生産ラインのうちP1は研究用に変えている。

サムスンディスプレイは国内のLCDライン8本のうち5本(L1-L5)を昨年までに閉鎖した。昨年12月に閉鎖した忠清南道天安(チョンアン)のL5ライン装備は中国企業に売却した。残りの3本のラインのうちL6ラインを昨年からアモルファスシリコン(a-Si)基盤工程から低温シリコン多結晶化(LTPS)・オキサイド工程に転換している。

LTPSに転換すれば高解像度のLCDパネルやOLEDパネルを生産できる。稼働中断を避けるための苦肉の策といえる。LCD生産ラインはL6(第5世代)とL7ライン(第7世代)、L8ライン(第8世代)の3本だけだ。

業界の関係者は「この1、2年間に中国企業が中小型LCDパネルを大量に市場に出し、価格が急落している」とし「国内LCD生産ラインが老朽化したうえ、中国に押され、これ以上中小型LCDを生産する理由がなくなり、ラインを閉鎖している」と説明した。