韓経:韓国、NASAとともに宇宙開発へ(2)

  • 2016年3月1日

韓国と米国はその間、宇宙技術分野では距離を置いてきた。現在推進している月探査も政府傘下機関の韓国航空宇宙研究院とNASAの間の協力意向書を交換するなど協力が散発的に行われた。大型宇宙開発分野ではロシアが韓国を支援した。ロシアとは2004年に宇宙技術協力協定、2006年に宇宙技術保護協定を締結した。多目的実用衛星アリラン号や科学技術衛星など国産人工衛星の基礎技術は英国と欧州、イスラエルとの協力で習得した。

最初の韓国宇宙飛行士輩出と宇宙ロケット分野でも協力は少なかった。初の韓国宇宙飛行士はロシアのガガーリン宇宙センターで訓練を受け、ロシアのロケット「ソユーズ」に乗ってISSに行った。2013年に全羅南道高興外羅老島の羅老(ナロ)宇宙センターで打ち上げた「羅老」もロシアと共同開発して打ち上げた。現在開発中の韓国型ロケット(KSLV-2)の核心であるエンジン技術をはじめとするロケット発射台核心技術もロシアの技術を基礎とする。宇宙分野に関しては親露性向が強かった。

韓国航空宇宙研究院のファン・ジンヨン未来戦略本部長は「これまでの韓米間の宇宙開発事業は懸案別に協約を結んでいたが、両国間の協力協定が締結されれば総合的な法的枠組みが用意され、物資移転、人材交流などのためのいくつかの行政手続きが大幅に簡素化されるだろう」と分析した。未来部は2018年に打ち上げる月探査船との交信問題解決と衛星航法技術の確保が加速するとみている。

しかし一部では協定の締結と実質的な宇宙協力は別の問題と見るべきだという主張もある。両国間協定を締結しても軍需物資に転用可能なロケット・衛星技術の海外移転を禁止する米国内の戦略物資関連法を越えることはできないという理由でだ。また米国との宇宙開発過程で事故が発生してもお互い責任を問うことができない点も問題に挙げられる。米国側に過失があっても責任を問えないという条項であり、国民の同意が求められるという指摘だ。