韓経:「国境なき大学」キャンパスアジア卒業生、グローバル就職活発

  • 2016年2月10日

キャンパスアジア事業の1つとしてソウル大学、北京大学、一橋大学が共同運営する「アジアビジネスリーダーズプログラム」に参加した韓国および外国人学生がソウルで企業訪問や韓服文化体験を行った。(写真=ソウル大提供)

2012年にソウル大学国際大学院に在学中だったチェ・ヘミンさん(28)は、卒業を後回しにしてその年にスタートした「キャンパスアジア」事業に参加した。ソウル大国際大学院と中国北京大学国際関係学院、日本の東京大学公共政策大学院など韓日中3カ国の名門大学が開設したこのプログラムは、学生たちがキャンパスごとに最低1学期以上、授業を聞かなければならない。東京大とソウル大で複数の修士学位をとったチェさんは昨年、非営利法人NEAR財団(チョン・ドクグ理事長)に就職して東アジア学術交流関連の業務を担当している。チェさんは「卒業が2年ほど遅れたが中国人・日本人の友人ともつきあって3カ国の文化の差も理解することになり、とても役に立った」と話した。

韓日中3カ国が相互理解の増進と大学間交流を拡大するために2012年にスタートしたキャンパスアジア事業が、グローバル人材育成プログラムとして脚光を浴びている。

キャンパスアジアは国別に200~300人の学部・大学院生を選抜して相手国で一定の単位を取るようにする学生交流プログラムだ。各国は招請学生の現地での滞在費を負担して韓国は中国と日本から来た学部生に1人あたり月80万ウォン、修士.博士過程の学生に90万ウォンを支給している。

事業に参加する大学は、相手国の大学と協定を結んで多様なプログラムを運営している。高麗(コリョ)大学は中国の復旦大学、日本の神戸大学とともに東アジア危機管理専門家の養成のための教育協力プログラムを運営中だ。KAIST(韓国科学技術院)は精華大学・東京工業大学とともに研究中心の教育プログラムを開設するなど国内8大学、3カ国全体では28大学が10の事業団を共同運営している。東西(トンソ)大学は中国の広東外語外貿大学、日本の立命館大学と10週間を1学期として一年で3カ国を巡回する移動式の国際共同キャンパスを運営中だ。

北東アジア3カ国を全て経験した人材が企業などに好まれる中で関連ビジネスや文化交流がさらに増えている。釜山(プサン)大学と上海交通大学、九州大学が運営するプログラムに参加した中国人のチュ・リシンさんは昨年、現代(ヒョンデ)自動車中国法人に就職して現地事業に寄与している。日本の一橋大に留学してキャンパスアジア事業に参加したマレーシア人のペンセンプアさんは一橋大とソウル大の経営専門修士(MBA)の複数学位を取得して昨年末サムスン電子に入社した。北京大とともに3大学が共同開設した夏季研修プログラムに参加して各大学に5日ずつ滞在しながら現地企業訪問など集中課程を履修したペンセンプアさんは「北東アジア3カ国が多様な観点でそれぞれ違う業務方式で仕事をするということが分かった」として「グローバルマインドを備えた半導体専門家になりたい」と話した。

韓日中の3カ国はキャンパスアジア第1段階の事業が昨年終了して今年から第2段階の事業をさらに拡大することにした。李俊植(イ・ジュンシク)副首相兼教育部長官は先月30日、ソウルで中国の袁貴仁教育相、日本の馳浩文部科学相らと共に初めて「韓日中教育相会議」を開いてキャンパスアジア事業団の数を拡大するなど高等教育協力を強化することで合意した。

教育部関係者は「欧州連合(EU)加盟国の大学生150万人が地域内のほかの国で授業を聞いて単位を得る『エラスムスプログラム』のアジア版になるべくアジア内のほかの地域にも事業を拡大する計画」と話した。