韓経:<悩む韓日中中央銀行>試される韓銀総裁の所信

  • 2016年2月5日

市場の異常信号のため韓国銀行(韓銀)の悩みが深まっている。4日、国債3年物の金利は年1.494%と、過去最低となった。市場の長期金利が超短期の政策金利(年1.5%)を下回ったのだ。利下げ期待がそれだけ高まったという意味だ。債券市場がこのように先を進めば李柱烈(イ・ジュヨル)韓銀総裁にもジレンマとなる。市場に応じれば政策の一貫性が問題であり、市場を無視すれば信頼が傷つくからだ。

「(成長率)見通しを低めたから金利を引き下げるしかない? 全く同意しない」。先月14日の韓銀金融通貨委員会本会議の直後、李総裁は記者たちに力説した。中国景気減速などリスク要因はあるが、機械的に金利を下げて対応することではないとの説明だった。市場では「タカ派(通貨緊縮論者)李柱烈」という言葉が出回った。

しかし半月ほどで市場の雰囲気が変わった。中国景気の失速などで年初の輸出が急減した。消費まで冷え込む兆しが表れると、政府は緊急浮揚策を出した。日本が景気浮揚のため金利をマイナス水準に下げると、韓国でも利下げ期待が再び強まった。

満期が長い長期債券の金利は短期より高いのが正常だ。7日物の買戻し条件付債券(RP)売買の基準になるのが政策金利(年1.5%)だ。これより満期が長い3年物の金利がさらに低く、長・短期金利が逆転したのだ。

金利逆転が2カ月以上続いた2012年7月、金仲秀(キム・ジュンス)前韓銀総裁は結局、「サプライズ利下げ」に踏み切った。金総裁は「長期で借りて短期で使ってもよい状況であり、金利逆転には非常に困惑している」と吐露した。

李総裁の負担は大きい。予測可能性のため2、3カ月前には金利の行方に信号を与えるべきだという李総裁だ。ところが利下げの可能性を示唆する前に市場が先を進んでしまったのだ。こういう時に政策金利を引き下げれば市場金利が反騰し、政策効果が落ちるという懸念もある。

ハナ金融経営研究所のキム・ワンジュン研究委員は「利下げで低成長を打開するのは難しい状況」とし「外部の衝撃で金利を急いで引き下げれば政策の一貫性に問題が生じる」と指摘した。専門家は16日の金通委で少数意見が出てきた後、来月ごろ金利が引き下げられる可能性があると見ている。

金利逆転に過敏に反応する必要はないという見方もある。韓銀の関係者は「金融危機以降、主要国で金利逆転が時々あるが、中央銀行がそのたびに対処することはない」と述べた。最近の市場金利下落はリスク回避心理で債券需要が過熱したためという指摘も少なくない。