韓経:香港ドルも中国人民元に続いて「信頼の危機」に(2)

  • 2016年1月21日

◆「ドルペッグ制廃止」の観測も

最近は香港がドルペッグ制をあきらめるという観測まで提起され、投資家の不安が強まっている。香港はドルペッグ制を維持するため、為替レートが1ドル=7.75-7.85香港ドルの範囲を抜け出す兆候があれば、香港中央銀行の香港金融管理局が自動介入し、通貨の価値を維持しなければならない。香港ドルが急騰すれば米ドル買い、香港ドルが急落すれば米ドル売りをする形だ。

イム・ユンサン韓国銀行(韓銀)香港事務所次長は「現在の香港の外貨準備高(3588億ドル)を勘案すると、ドル売り介入に限界があるという観測のため、ドルペッグ制廃止の話が出ている」と説明した。

香港がドルペッグ制という「安全装置」を失えば、さらに急激に香港ドル安が進むしかないと、専門家は見ている。この場合、香港株式市場に投資した外国人投資家には莫大な為替差損が生じるしかない。こうした不安が広がると、陳徳霖(ノーマン・チャン)香港金融管理局総裁は18日、あるフォーラムで「ドルペッグ制を廃止する計画も、考えもない」と強調した。しかし特に効果はない。

メリッツ総合金融証券のイ・ギョンス・リサーチセンター長は「最近の新興国市場の不安定には、中国実体経済の減速、原油安による中東系オイルマネーの資金回収、米ドル高などが複合的に作用している」とし「米ドル高がある程度弱まるまで新興国市場の不安定な動きは避けられないだろう」と予想した。