【社説】サムスンはバイオ分野で必ず新しい道を開くべき

  • 2015年12月23日

サムスンが先日、仁川(インチョン)松島(ソンド)でサムスンバイオロジクス第3工場起工式を行った。この工場が2018年に本格的に稼働すれば、サムスンは世界1位のバイオ医薬品生産企業になるという。受託生産とバイオシミラー(バイオ後続品)事業はサムスンのバイオ戦略の両軸だ。新事業に挑戦するサムスンの動きが期待される。

バイオ医薬品は昨年の世界医薬品売上高基準で上位10件のうち7件を占めるなど、すでに化学合成新薬に取って代わっている。特に薬品一つで世界的製薬企業となったアムジェンやギリアドに見られるように、この分野はフロンティア精神が生きている分野でもある。大規模な資本投資と研究開発力も必要だ。電子産業が核心であるサムスンとしては馴染み薄い業種でもある。しかし「飛躍的(leap-frog)」な革新を遂げてきたサムスンとしては十分に勝算があると期待される。

何よりもバイオ医薬品で必要な技術体制(technological regime)はサムスンの核心技術と一致する。医薬品生産には半導体産業で効率的収率を出すために積み上げた洗浄技術がそのまま適用される。サムスンは微細な塵一つも許されないクリーンルームの管理で独歩的だ。医薬品開発と生産に必要なナノ物質の扱いでも世界最高レベルにある。効率的生産管理と果敢な意思決定、グローバルマーケティング戦略も優れている。こうした力が結集すれば短期間内に実を結ぶとことも可能だ。

セルトリオンや韓美薬品などバイオ医薬品で成果を出している企業が出ている。バイオ医薬が韓国の成長動力に定着する雰囲気だ。サムスンのバイオ産業に対する傾注がこうした雰囲気をさらに加速すると期待される。サムスンは製薬企業に対するM&A(企業の合併・買収)努力も活発だ。医療機器産業にも弾みがついたという。バイオに挑戦したからにはサムスンはトップ企業にならなければいけない。次世代産業の創出が求められる。「バイオコリア」は決して遠い将来の話ではない。