【社説】ムーディーズは格上げし、国内では悲観論広がり…=韓国

  • 2015年12月21日

国際格付け機関の米ムーディーズが先週末、韓国の国債を「Aa3」からフランスと同じ「Aa2」に格上げした。過去最高の格付けだ。中国・台湾(Aa3)より1段階高く、日本(A1)より2段階高い。韓国より格付けが高い国は米国、ドイツ、カナダ、豪州、シンガポール(以上、Aaa)、英国、香港(以上Aa1)の7カ国だけだ。経済システムの面で先進国経済と認められたのだ。

ムーディーズが提示した格上げ要因は堅調な成長と良好な財政・対外健全性、構造改革に向けた政府の努力などだ。成長潜在力を拡充し、経済回復力を高めることができる制度的力量を備えていると見なしたのだ。もちろん、格付けは主に信用リスク指標に焦点が合わされ、実物経済の動向や体感景気とはやや乖離がある。しかし今回の格上げは、ほとんどの新興国が危機を迎えている中で決して小さくない成就だ。あえてその意味を過小評価することではない。

しかし国外からの前向きな評価とは違い、国内では経済悲観論一色だ。2%台の低成長に低質4流政治は答えが見えない。「景気が非常に悪い」「視界ゼロ」などの声があふれている。1997年の通貨危機、2008年のリーマンショックに続き、2017年の危機説が予言のように広まっている。7月に米ピュー研究所が40カ国の国民の体感景気を調査した結果、韓国人の悲観的回答率は83%と、物価が暴騰したベネズエラと同じで、パレスチナ(67%)よりも高かった。しかし韓国の経済は良いというほどではないが、すぐに崩れるほど悲観的ではない。低成長とはいえ、金融危機以降OECD加盟国のうち6番目に成長率が高い。輸出不振というが、今年に入って輸出減少率が韓国より小さい国はG20のうち中国、米国、メキシコしかない。

厳しいと言うほど本当に厳しくなるのが経済だ。韓国の経済が危機でなかったことはあっただろうか。警戒心なら知らないが、財界人までが悲観論に陥るのはあらかじめ口実を準備しておこうというものでもある。危機の中で機会を探すのが本当の企業家だ。行き過ぎた悲観論が自己実現的予言(self-fulfilling prophecy)のように広まれば本当の危機となる。