貿易1兆ドル達成が遠のく憂鬱な「貿易の日」…唯一輝くK-ビューティー「輸出韓国」の希望

  • 2015年12月8日

ソウル三成洞(サムソンドン)のCOEXで7日開かれた「第52回貿易の日記念式典」で金塔産業勲章を受賞した徐慶培(ソ・ギョンベ)アモーレパシフィック会長らが朴槿恵(パク・クネ)大統領の挨拶の言葉に拍手をしている。

「一時は内需産業、斜陽産業とみられていた化粧品が貿易黒字をつくり出す輸出孝行息子の商品になった。今後、私たちにしか作れない美しさで競争力を高める」〔徐慶培(ソ・ギョンベ)アモーレパシフィックグループ会長、金塔産業勲章〕

「世界市場攻略のために20年間、持続的に研究開発にまい進した結果だと考える。差別化された製品を着実に提供して近い将来1億ドル輸出も達成する」〔李慶秀(イ・ギョンス)COSMAX会長、銀塔産業勲章)

海外市場で起きている「K-ビューティー」突風を反映するように7日、ソウル三成洞(サムソンドン)のCOEXで開かれた「第52回貿易の日」記念式典では化粧品業界の経営者が目につく受賞実績を上げた。この日の行事では徐会長と李会長のほかにもサンソンL&Sのキム・ジング代表が大統領表彰を受賞し、イッツ・スキンとクレアーズコリアが「2000万ドルの塔」、コリアナ化粧品は「500万ドルの塔」を受賞した。アモーレパシフィックの世界的ヒット商品「エアクッション化粧品」を開発したアモーレパシフィックのチェ・ギョンホ技術研究院常務が産業通商資源部長官表彰を受賞するなど実務陣の受賞も相次いだ。

化粧品は国内で輸入ブランドの人気が高かった1990~2000年代までは「万年貿易収支の赤字」品目だった。だが2010年代に入り中華圏を中心に輸出が急増しながら昨年から黒字に戻った。

自動車・鉄鋼・家電など政府が決めた13大輸出主力品目の輸出額が今年に入り持続的に減っている状況で、化粧品の躍進は一層引き立っている。イ・インホ産業部貿易投資室長が「この頃輸出がうまくいっている品目は化粧品など一部しかないとみても構わない」と話すほどだ。

国内の化粧品企業の「輸出大当たり」は長年の挑戦の末に成し遂げたものだ。アモーレパシフィックは1964年「オスカー」化粧品を皮切りに輸出に乗り出した後、「1億ドル輸出の塔」(2013年)を受賞するまで49年がかかった。しかしその後、輸出額が年50%以上で急増しながら今年に入って10月までに1億8252万ドルを記録し1億ドルを達成してから2年後の今年、2億ドル突破が確実視されている。

製造業者開発生産(ODM)専門業者であるCOSMAXは創業初期から輸出優先政策を展開してランコム、イヴサンローラン、LVMHなど世界的化粧品企業に製品を供給している。今年5000万ドルの輸出を達成したのに続き来年には世界化粧品ODM業界1位に上がるだろうという展望が出てくる。

段ボールメーカーだったサンソンL&Sは「リーダーズコスメチック」というブランドで発売したマスクパックなどが中国人の間で大人気を享受しながら化粧品事業に本格的に進出し4年で「1000ドルの塔」を受賞した。サンソンL&Sの成功は多くの企業が化粧品に新たに進出する起爆剤にもなった。

「かたつむりクリーム」で大ヒットを飛ばしたイッツ・スキンと「麻油クリーム」で突風を起こしたクレアーズコリアは2000万ドル輸出の塔を受賞した。

しかし化粧品分野の善戦を除けば、この日の貿易の日記念式典の雰囲気は全般的に憂鬱なものだった。政府が「史上初めて世界6位輸出国の飛躍」といった成果を強調したが、その裏には輸出に「赤信号」がついたことを示す悲観的な指標が少なくない。今年「1億ドル輸出の塔」を受賞した企業は59社で、昨年(95社)より38%も急減した。グローバル金融危機直後である2009年以降、最大幅の減少となった。

産業部が集計した先月の輸出実績でも伝統的な主力品目である石油製品と石油化学はそれぞれ1年前より36.3%、24%減少し、半導体も9.6%減った。