【コラム】深まる内需沈滞、海外通販活性化に機会を見いだそう=韓国(1)

  • 2015年11月20日

11日、中国光棍節のショッピング熱気が中国だけでなく世界に広がった。「光棍」とは中国語で「恋人がいない独身男性」を意味する。数字1が孤独に立っている人の姿と似ているとして、お互い支え合う文化が広がり始めた。1が2つ重なった1月1日は小光棍節、3つ重なった1月11日と11月1日は中光棍節、4つ重なった11月11日は大光棍節という。2009年に中国最大電子商取引企業アリババが運営するオープンマーケット「淘宝(タオバオ)」が独身者のためのセールを始め、これが大ヒットした。米国に「ブラックフライデー」、欧州に「ボクシングデー」があるのなら中国には「光棍節」がある。

アリババが光棍節行事を始めた2009年の売上総額は5200万元にすぎなかったが、2013年は360億元、2014年は571億元、そして今年は912億元に膨らんだ。光棍節ショッピングの爆発的な成長の背景には、小売りのオンライン化(オンラインショッピングの浮上)とオンラインショッピングの国際化(海外通販)がある。

消費文化はオンラインに急激に移動している。買い物かごが消えているのだ。自分の手の中で買い物が終わる。オンラインショッピング舞台もコンピューターから携帯電話に移っている。国内オンラインショッピング取引額は2010年1-3月期の5兆9000億ウォンから今年7-9月期には13兆5000億ウォン(約1兆5000億円)に増えた。小売販売額全体に対してオンラインショッピング取引額が占める比率も2010年1-3月期の8.2%から2015年7-9月期には14.8%に急騰した。国内経済の消費沈滞現象を考えると、オンラインショッピングの浮上は「恵みの雨」といえる。

小売りのオンライン化は韓国だけの現象ではない。世界オンラインショッピング取引額は2010年の約4000億ドルから2016年には1兆ドルを超える見込みだ。2018年まで9.4-18.4%ずつ成長すると予想される。特に新興国のオンラインショッピング取引が急速に増えている。

◆国境を越えて拡大するショッピング

オンラインショッピングは国境を超越して拡大している。外国のオープンマーケット、衣類ブランドなどインターネットサイトを通じて製品を直接購入している。オンラインショッピングモールを通じた消費は、言語システムや決済システムさえ整っていれば国内市場に制限される理由はない。価格や品質などを比較して購入する合理的な消費文化が広まり、経験者を中心に偽物および不良品、配送問題などに対する不信が解消され、海外オンラインショッピングが急速に増えている。

韓国のオンライン海外商品購買額は2010年の2億7000万ドルから2014年には15億5000万ドル規模へと年平均54.1%増えた。購買件数も同じ期間、約358万件から1553万件に増えた。これは韓国経済にいくつかのプラスの影響を与える。消費品目が多様化し、良い品質の製品を安く購入することで消費者厚生が高まる。国際物流・金融サービス、オンライン・モバイル決済システム、海外通販代行サービスなどの関連産業にプラスの影響を及ぼしたりもする。

国内消費財市場の蚕食というマイナスの影響も無視できない。国内消費財市場で海外製造業者との競争が激しくなり、国内企業の市場シェアが落ち、品質および価格競争力を追加で確保しなければならないなど負担が加重するためだ。