韓国に人工衛星追跡センターが開所

  • 2015年11月20日

世宗人工衛星レーザー追跡観測所

韓半島(朝鮮半島)上空を弾丸のように飛んで行く人工衛星をわずか数ミリ内の誤差で確認できる追跡センターが韓国に開所した。

韓国天文研究院は世宗市燕岐面(セジョンシ・ヨンギミョン)の国土地理情報院宇宙測地観測センターの近くに世宗人工衛星レーザー追跡(SLR)観測所を建造して本格的な観測に入ったと19日、発表した。

これまで国内では韓半島の上空を通り過ぎる衛星はもちろん、自国が開発して打ち上げた衛星の位置を追跡できなかった。米国から衛星軌道情報を受け取って衛星の現在地を推定する水準にとどまっていた。

SLR観測所は地上からレーザーを放って人工衛星に取り付けられている鏡に反射して返ってきた時間を計算して衛星の正確な軌道と位置を追跡する施設だ。

地上から560キロ離れた上空を秒速7.3~7.8キロで回っている人工衛星を光で合わせる技術で、精密な制御技術が要求される。

多目的実用衛星アリラン5号と羅老(ナロ)科学衛星、衛星利用測位システム(GPS)やガリレオシステムなどグローバル・ナビゲーション衛星システム(GNSS)が主な追跡対象だ。電波を通じて時間と位置情報を提供するGPS衛星よりも正確に位置を把握でき、韓半島の地形研究にも活用される見込みだ。

イム・ヒョンチョル天文研宇宙科学本部SLRグループ長は「来年下半期に慶尚南道居昌(キョンサンナムド・コチャン)の紺岳山(カマクサン)に、現在の直径0.4メートル級より大きい1メートル級の望遠鏡が装着されたSLR観測所が導入されれば反射鏡のない人工衛星や大きさが数センチしかならない宇宙物体も追跡することができる」と話した。