輸出は5カ月連続減少中だが…輸出指令塔は「不在」=韓国

  • 2015年6月29日

今年に入って5カ月連続で韓国の輸出が急減する中、政府の輸出政策コントロールタワーの空席が避けられなくなった。

産業通商資源部のクォン・ビョンオ貿易投資室長(1級)は30日付で名誉退職すると産業部に先週末申請した。産業部はクォン室長の名誉退職申請を受け入れ、直ちに処理する方針だ。

貿易投資室長は韓国の輸出と外国人直接投資(FDI)誘致を総括する。また毎月1日に前月の輸出入統計(通関基準)を集計し、発表する。輸出統計を基礎に輸出振興策を立て、外国人投資誘致政策も準備するため、事実上、韓国輸出の政府内指令塔の機能をする。

このポストがクォン室長の名誉退職申請で空席になる。まだ産業部は貿易投資室長の後任者を決めていない。後任の人事が悩みという声も聞こえる。産業部の関係者は「最近、輸出とFDIが減り続けているため、貿易投資室長になれば苦労するという認識が広まっている」とし「1級昇進を控えた古参局長の間で貿易投資室長席を避けようとする雰囲気もある」と伝えた。

後任が決定してもクォン室長と同じ役割を直ちに遂行するのは難しいというのが産業部官僚の大半の意見だ。クォン室長は現政権発足直後に政府組織が改編された2013年4月から2年以上も貿易投資室長を務めてきた。

すでに輸出コントロールタワー空白の余波が表れている。7月1日に予定された「6月の輸出入動向」ブリーフィングが取り消しとなった。貿易投資室長の代わりのユン・ガプソク貿易政策官は青瓦台(チョンワデ、大統領府)が招集した別の会議に出席しなければいけない。政府が今月中に発表する予定だった政府全体レベルの輸出総合対策にも支障が生じている。政府関係者は「いくつか事情があり、輸出総合対策は7月中旬ごろ発表が可能」と述べた。

輸出業界の関係者は「輸出は企業がするが、その輸出を振興して輸出環境を改善する政策は政府がしなければいけない」とし「中国の追撃と日本の円安の間に挟まれた韓国輸出の困難を打開することが急がれ、少しの間でも貿易投資室長が空席になるのは望ましくない」と述べた。