「韓屋は小さな音楽コンサートホール」…世界音響学者ら「韓屋礼賛」

  • 2015年11月17日

ペ・ミョンジン、キム・ミョンスク崇実(スンシル)大教授がことし8月、ソウル北村韓屋村(ハノクマウル)で行った音響分析実験で、演奏者が伽耶琴とチャングを演奏している。(写真提供=キム・ミョンスク崇実大教授)

「韓国伝統住宅である韓屋で楽器を演奏すると、普段はなかなか聞けない非常に秀でた音が響く。床がまるで室内の四隅にサウンドボックスを設置したかのように響く。(米国音響学会の紹介資料より)

今月5日、米国フロリダ州ジャクソンビルで開かれた世界最大規模の音響学術会議「米国音響学会」では、韓屋の音に関する特別な発表があった。学会側はペ・ミョンジン-キム・ミョンスク崇実(スンシル)大のソリ工学研究所教授研究陣が投稿した韓屋の音響学的分析結果に対して資料を出して異例ともいえる関心を喚起した。学会側は今大会に投稿された論文700本の中で、特別にこの論文を取り上げて紹介した。

研究陣は外国人観光客が韓屋で開かれる国楽演奏に魅了される理由を韓屋構造がもつ独特の音響的特性のためだと分析した。ペ教授は「地面との間に空間がある韓屋の床構造は、琴や伽耶琴のように低い周波数の楽器がよく響く特性を備えている」とし「現代式音響機器であるウーハーのように、低い音を四隅まで伝えるサウンドボックスの役割を果たしているため」と説明した。

研究陣は韓屋がまるで数百席規模のコンサートホールと同じような音響的特性を持つ事実も突き止めた。木材と韓紙で構成されている韓屋の窓は高い周波数や低い周波数の音を吸収する半面、人声のような中音領域の音は反射させる。また、人や楽器が出す音は一般的に上のほうで響くが、韓屋のアーチ形天井構造は音を反射させたあと再びその音を集約し、土と木でつくられた垂木は音の乱反射を誘導して声が鮮やかに聞こえるようにする役割を果たすという。

研究陣が韓屋内部で琴と伽耶琴を演奏した音を分析した結果、残響は1.2~1.3秒間持続することが明らかになった。残響は、音が100万分の1水準に減少するまでかかる時間で、残響が長いほど音は豊かになる。韓屋より大きな250~500席規模の一般の公演会場の残響は1.5~2秒に設計されてこそ室内楽公演に適合するようになる。韓屋規模が公演会場よりも小規模であることを勘案すると、韓屋が小さなコンサートホールやオペラハウスと似たような音響学的性質を持っていると言える。