感情を読み取るロボット、IT生態系を変える=韓国(1)

  • 2015年6月29日

身長121センチ、体重29キロの小学2、3年生の体格。握手を求めると、白いプラスチックの手を出して手を握る。相手の表情を眺めながら話す。苦笑すると、「目は笑っていませんね」と言うようにだ。世界初の人型感情認識ロボット「Pepper(ペッパー)」だ。

日本情報技術(IT)企業のソフトバンクが2012年に買収したフランスのロボット会社アルデバランを通じて作ったPepperは、20日から一般人を対象にした販売が始まった。価格は19万8000円。さらに毎月1万4800円の維持費が必要となる。修理支援を受けるための保険料は月9800円。気軽に購入しにくい価格だが、初期供給分の1000台が1分で完売した。

個人サービス用ロボットが研究室を抜け出し、生活の中に近づいている。ロボットは実際、かなり以前から使用されてきた。ほとんどが自動車や半導体の工場で使われる産業用ロボットだ。非常に大きく、速かった。このため近くで接するには危険なロボットだ。最近、次々と登場する個人サービス用ロボットは人間の姿に似ている。人と対話をし、感情を理解したりもする。孫正義ソフトバンク会長は「Pepperは人類の歴史上初めて人の気持ちと感情を込めたロボット」とし「今後こうしたロボットがいろんな場所で人と一緒に暮らすことになるだろう」と述べた。

◆急成長する個人サービスロボット市場

個人サービス用ロボット市場の成長見通しは非常に明るい。サムスン経済研究所は2013年の報告書で、世界ロボット市場で個人サービス用ロボット市場の規模が2018年に産業用ロボットを追い越すという見方を示した。国際ロボット協会(IFR)も世界個人サービス用ロボット市場が毎年30%成長し、2020年には536億ドルにのぼると予想した。

必ずしも最先端技術が必要なわけではない。日本の「パロ」は52センチのアザラシ型ロボットだ。平凡なぬいぐるみのようだが、センサーがあり、なでれば首をかしげたり瞬きして反応する。あごを触れば生きた動物のように頭を上げ、声をかけると振り向いて見つめる。価格は5000ドルとかなり高いが、寂しい高齢者の友人になり、米国、英国、イタリア、デンマークなどに輸出されるほど人気だ。

米アイロボットの円筒形ロボット掃除機「ルンバ」をはじめ、バーベキューグリル清掃ロボット「Grillbot」、2000件のレシピを持つ料理ロボット「モーリー」、植物を認識して必要なところに水を集中的にまくスプリンクーラーロボット「Droplet」など、多様なロボットが商用化されたり発売を控えている。

最も潜在力が大きい分野は人型ロボットだ。高齢者や子どもの世話をしたり、荷物を運んでショッピングモールで道を案内するなど、今後、ロボット需要が大きいと予想される分野はすべて人の周辺で発生するからだ。英エコノミストは「階段とドア、エレベーターなど人が生活する環境でロボットが作動するためにはロボットも人間の姿をする必要がある」と説明した。