感情を読み取るロボット、IT生態系を変える=韓国(2)

  • 2015年6月29日

◆市場確保に動くグローバル企業

グローバル企業も人型ロボット分野に先を競って投資している。現在のスマートフォン中心のIT生態系が、未来にはスマートロボットに再編されるという予測のためだ。米国と日本の企業が中心だ。

中でも投資に最も積極的なのが世界最大インターネット企業のグーグルだ。2013年から米国と日本の主要ロボット企業9社を買収した。2013年の世界災難ロボット大会で優勝した「エスワン」を開発した日本のシャフトもグーグルに買収された。この大会で32点満点のうち27点を獲得し、2位のカーネギーメロン大チームに大差をつけて優勝したエスワンは、人のようにハンドルを回して車を運転するほか、階段を歩き、取っ手を回してドアを開け、はしごをのぼる姿も見せた。身長188センチの人型ロボット「アトラス」を開発した米ボストンダイナミクスもグーグルの傘下に入った。

2012年に仏アルデバランを買収して「ソフトバンクロボティクスホールディングス(SBRH)」を設立したソフトバンクは18日、中国電子商取引会社アリババと台湾電子機器生産企業フォックスコンと提携し、世界トップのロボット企業を目指している。Pepperはその最初の製品だ。自動車企業のトヨタは宇宙飛行士とともに生活するロボット「KIROBO」開発プロジェクトに参加し、ホンダ・東芝・サムスン電子なども人型ロボットを開発している。

専門家は人型ロボットを開発するためにはハードウェアだけでなくソフトウェア技術も重要だと指摘する。こうした点でもグーグルは最も先を進んでいる。人の言葉を聞き取る音声認識技術、動画や写真のイメージの中でどんなものが人、机、花かを区分できる技術、無人自動車の開発を通じて習得した位置技術などをすべて保有するからだ。

◆人型ロボット普及には時間が必要という声も

人型ロボットが普及するにはまだ長い時間がかかるという指摘もある。ソフトバンクのPepperは足ではなく車輪が付いているため、平らなところでのみ動くことができる。指はあるが自由に動かせず、お手伝いや家事をさせるのも難しい。データが蓄積すればもっと賢くなるかもしれないが、まだ高齢者と簡単な対話をし、薬の服用時間を知らせるなどの作業をする程度だ。

ロボットが自ら判断して動くための人工知能技術もまだ不足している。今年の世界災難ロボット大会で優勝したKAIST(韓国科学技術院)の「HUBO(ヒューボ)」を含め、大会出場ロボットは人間のように階段を上がりドアを開ける動作はますます発達しているが、まだそばで人が操縦しなければいけない。

エコノミストは「ロボットは携帯電話のように短時間に速く成長するのは難しい」とし「人型ロボットは数十年間過ぎてこそ世の中を変えるのに影響力を及ぼすだろう」という見方を示した。