中国は第11世代工場へ…第8世代で5年間立ち止まった韓国LCD(1)

  • 2015年11月12日

韓国の主力情報技術(IT)製品の一つ、LCD(液晶表示装置)市場で、韓国企業が中国企業に対して劣勢になっている。中国の大量生産でLCD価格は暴落している。中国企業は来年から韓国企業の第8世代(2200x2500ミリ)ラインより2倍近く大きい第10.5世代(3370×2940ミリ)以上のパネル工場を建設する。この製品が量産される2018年にはLCD市場の覇権を中国に完全に奪われるという見方もある。サムスンの関係者は「半導体では中国の追撃が始まったところだが、LCDではすでに劣勢になり始めている」と話した。

◆急速に生産量増やす中国

中国企業のLCD増設ペースが速い。驚くほどだ。業界は今年末の生産量が2014年初めの2倍に達するとみている。来年からはさらに加速する。中国最大LCD企業のBOEは最近、世界で初めて第10.5世代を生産するための投資をすると発表した。来年初めに着工し、早ければ2017年末から量産を始める計画だ。チャイナスター(CSOT)も第11世代投資を準備中という。

これに対し韓国のLCD国内新規投資は2010年から中断している。LCD市場が供給過剰になったという判断のためだ。数年間続いてきたパネル価格の暴落傾向は今年も同じだ。10月末のパネル価格は2月に比べ40%近く落ちた。それでも中国は生産を増やしている。

業界の関係者は「BOEなど中国企業は政府の支援を背に事実上無利子で投資額の60%以上を調達する」とし「人件費も韓国より安く収率(全体生産量のうち出庫可能な製品の比率)を一定レベルに高めるだけで、韓国よりはるかに安く生産できる」と説明した。

かつて中国産パネルは「低級」との認識があった。しかし今は変わった。カーブド(曲面)パネルなど最高級品を除けば、サムスン・LGのディスプレーとほとんど差がない。今年、サムスン電子とLG電子がBOEから購買するパネル量を2倍以上に増やした(市場調査会社ディスプレイサーチ分析)ことがこれを示している。